過去ログ - モバP「天才発明家・池袋晶葉は揺らがない」
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18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/22(金) 12:28:36.21 ID:2VWMQUCT0

少しずつ視界に映る時計が大きくなっていく。
それにつれ、横の建物も確実に大きさを増していく。
目の前まで来て、ああ、なるほど。そう思った。

近代科学技術作品展。入り口にはそう書いてある。
つまるところ、当時のロボットや精密機器を展示しているのだろう。
同時にちょっとしたロボットを作ることの出来るコーナーも設けられているらしい。

入り口に設置されているパンフレットを1つ抜き取り、中をながめる。
建物の地図、どこに何が展示されているのか。情報は多い方がいい。
プロデュース業で慣れている記憶力で、それらはすぐに記憶として定着した。

よし、と一息いれて歩き出して、中に入った。どうにも無料らしい。

お金を使うことがなくてよかった。
もし使ってしまっては、この時代に同一の製造番号の紙幣が2枚存在することになる。
些細なこと、ではなかった。これに国が気付いたら。

本来は1枚しかないはずのものが2枚。当然、偽造を疑う。だが、どちらも本物。
となると、自分の持っている紙幣も偽造のものではないか、そう考えるのは自然だ。
それが各国に知られれば、日本の紙幣の存在価値が紙切れ同然になる。

異常なまでのインフレーションが起こり、日本経済は破綻、国家転覆の危機に。
たった1枚の紙幣を使うだけで、ここまでリスクを負うことになる。

時間跳躍とは、どうにもそういうことらしい。




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