過去ログ - モバP「天才発明家・池袋晶葉は揺らがない」
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52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/22(金) 12:47:13.26 ID:2VWMQUCT0

「………」

「きみ、か」

黄金の月を背に晶葉が映る。
彼女の顔は月明かりで見えない。

「きみは、ばかだな」

「本当にばかで、どうしようもなくて」

「私にどんな価値がある?」

「こんな子供らしくない子供に、何を賭ける価値がある?」

一歩、晶葉がこちらに進む。少しだけ、影が薄れる。
それでもまだ、彼女の顔は見えない。

「死ぬかもしれないというリスクを背負って、どうして」

一歩、また一歩。
ゆっくりと、月光の仮面は剥がされてゆく。
そして、俺の仮面も剥がされてゆく。嘘が、真実に塗り替わる。

「君は、どうして」

彼女が次に言うことはわかった。彼女は全てを知ったから。








「私のために、全てを賭ける?」




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