過去ログ - モバP「天才発明家・池袋晶葉は揺らがない」
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66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/22(金) 12:55:32.28 ID:2VWMQUCT0

とにかく足が傷んで、何度か膝を折る。
けれど、その度に晶葉が身体を貸してくれる。
ごめん、いいんだ。幾度となく同じやりとりを繰り返す。

何かを考えて痛みを紛らわさなければ。
考えるべきことは、晶葉の言っていたことだ。

どうしたらいい。未だにとっかかりも見えてこない。

もう1度言っていたことを正確に思い出す。
俺たちはこのまま河川敷へ戻る。これはこのままクリアできる条件だ。

そして俺は晶葉にボイスレコーダーを渡す。
それを、晶葉は壊れている、と認識した。

ボイスレコーダーを渡すことは出来る。
だが、晶葉が壊れていると認識するのは、主観的な事じゃないのか。

俺がいくらこれは壊れている、といったところで正常に動作すれば意味が無い。
そもそも壊れているの基準が違うのだから。

ならば俺がボイスレコーダーを壊せばどうだ?

ダメだ。それではこの時間跳躍が意味をなさなくなる。
上手く受け取れず落としただけでデータがエラーを出していたそうなのだから。
もしそれで、この晶葉が将来に向けて何かメッセージを残したとしても、再生できない。

俺は晶葉にボイスレコーダーを渡す。
晶葉はそれを壊れている、と認識した。

壊れている、と認識した。
壊れている。認識した。

認識した?




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