129:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/24(日) 01:43:07.95 ID:1jmKxVg5o
何かPに重病フラグが……
130:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 01:44:10.05 ID:7LnCOhGJ0
事務所に戻ったまま、帰っていないのだろうか。
雪歩は車を出た。
ふと、赤く点滅した光が目に入った。
良く見ると、たるき亭ビルの入り口の前に人だかりができている。
131:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 01:45:15.55 ID:7LnCOhGJ0
救急車のパトランプが回っている。
聞こえてくるのは、誰かが無線か何かで連絡を取り合う声、野次馬の喧騒。
そして、小鳥の泣き叫ぶ声だった。
何が起きたのか、分からない。
132:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 01:46:21.53 ID:7LnCOhGJ0
小鳥からの連絡を受け、律子は出張先から直帰する電車を降り、タクシーに飛び乗った。
とても悠長に電車を待っていられるような心境ではなかった。
車は環八通りを南下し、下丸子駅前の交差点を左折した。
「あと10分くらいで着きますよ」
133:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 01:48:43.33 ID:7LnCOhGJ0
病院に着いた律子は、受付でプロデューサーが搬送された部屋を尋ねた。
救急処置室、という物々しい名前が、ますます律子を不安にさせた。
部屋の前には、小鳥と高木、雪歩が待っていた。
「何があったんですか? 状況は」
134:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 01:51:24.23 ID:7LnCOhGJ0
「何で、すぐに見つける事ができなかったんですか?」
「―――すまない」
「私は理由を聞いているんです!」
律子は、自分の中にある不安を誰にどうぶつければ良いのか分からなかった。
135:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 01:54:27.79 ID:7LnCOhGJ0
「頭部の外傷は、3針程度縫うだけのもので大した事はありません。
骨折は右腕と右下腿の2箇所。まぁ、三ヶ月はかかるでしょう」
レントゲン写真等を見せながら、医者は簡単にプロデューサーの症状を説明した。
意識が戻らない原因は何なのか。
136:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/24(日) 01:57:17.36 ID:1jmKxVg5o
つーか下手したらPが運転中に発症してアイドルごと事故の可能性もあったなこれ。
137:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 01:58:08.56 ID:7LnCOhGJ0
「過労から倒れたのだろう、とのことだ」
病室に戻ると、高木は医者から聞いた説明のごく一部をかいつまみ、小鳥達に話した。
しかし、それだけの説明で彼女達が納得できるはずがなかった。
「意識を失った直接の原因って、何ですか?」
138:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 02:01:25.17 ID:7LnCOhGJ0
再び、雪歩の体が震え始めた。
今度の震えは、悲しさからではなく恐怖によるものだった。
自分のせいで、プロデューサーを大変な目に遭わせてしまった。
彼を慕っていたアイドルの皆から、どれほどの非難を浴びせられるかを雪歩は想像した。
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