198:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 04:04:18.31 ID:7LnCOhGJ0
「さっすが律っちゃん! 良い事言うねー!」
亜美と真美が、同時に律子に抱きつく。
いつの間にか、自分の身長をとっくに追い越していた二人の力に、律子は圧倒されてしまった。
その時、突然テントの入口が開いた。
199:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 04:06:13.63 ID:7LnCOhGJ0
「み、皆お待たせー!」
テントの扉が、再び勢いよく開いた。
入ってきたのは、雪歩だ。
「ゆ、ゆきぴょんどったの!? すっごいびしょ濡れ!」
200:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 04:09:03.15 ID:7LnCOhGJ0
「良く言ったぞ、雪歩」
プロデューサーが、雪歩の頭に手を乗せた。
美希が彼の隣で嬉しそうにはしゃぎながら、それに続く。
「マシなステージどころか、ギャフンと言わせられるステージにするの!
ジュピターなんて、ケチョンケチョンのパーにしようね!」
201:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 04:13:48.78 ID:7LnCOhGJ0
フェスも終わりに差し掛かると、それまでの寂しさが嘘のように、大勢の観客が会場に集まった。
悪天候ではあるが、トリを務めるアイドルのステージだけは見たいという客が相当数いたのだろう。
ステージに集まっている客数と観客の持つグッズから、ジュピターのファンが多いようだ。
しかし、765アイドルのファンも決して少なくない。
202:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 04:15:49.06 ID:7LnCOhGJ0
961側のステージに、ジュピターの三人が登場した。
一気に会場のボルテージが上がる。
ジュピター側の1曲目は、『Alice or Guilty』だ。
一方で、765側のステージは急に照明がフッと落ち、真っ暗になった。
203:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 04:18:49.42 ID:7LnCOhGJ0
伊織は、あずさと亜美に誰よりも感謝していた。
ユニットのリーダーとして、皆に対して強がってみせるものの、内心は不安で仕方がなかった。
美希がいなくなったあの日、あれだけ事務所を荒らした自分に、リーダーなど務まるのだろうかと。
204:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/24(日) 04:19:17.42 ID:rBQP5l7uO
木星嫌いなのもあるけど、やっぱり女のアイドルと男のアイドルがフェスで対決って可笑しいわ
205:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 04:20:33.22 ID:7LnCOhGJ0
冬馬は、妙な違和感を覚えた。
これまで、765の連中とオーディションで顔を合わせた事は何度もあった。
だが、その度に叩き潰してきた。
苦戦こそすれど、負けを覚悟するほど追いつめられた事は一度も無い。
206:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 04:23:29.65 ID:7LnCOhGJ0
「皆ありがとうー!!」
竜宮小町の三人が手を振ると、会場は再び歓声に沸いた。
「次の曲は、なんと、新曲になりますよ〜!」
「亜美達みたいに、めちゃエロかっこいい曲だから、ぜひ聞いていってね→!!」
207:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 04:27:10.91 ID:7LnCOhGJ0
美希が一番きつく当たったのは、貴音だった。
貴音はオールマイティである分、響や美希と比べ、ダンスに特別秀でている訳ではない。
そのため、この曲の振り付けを考えるに当たっては、貴音にレベルを合わせることになった。
208:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/24(日) 04:30:15.12 ID:7LnCOhGJ0
「ありがとう!!
次は翔太、頼んだぜ!!」
冬馬が翔太の名をコールしてステージを降りる。
そして、翔太が入れ替わりでステージに立つと、会場から黄色い歓声が飛んだ。
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