過去ログ - 美希・雪歩「レディー!」
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23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/23(土) 21:29:45.87 ID:sFFUNv8Z0
 千早の様子も見に行くと言って、律子達が部屋を出てからも、残った三人は美希という少女の話題で持ちきりになった。

「雪歩は、あのダンスを通しで踊れるようになるまでどれくらいかかった?」
 春香にそう聞かれ、雪歩は頭の中のカレンダーを一枚ずつめくり直してみた。

「い、一週間―――ううん、えっと、十日間、くらいかな」
「だよね、やっぱそれくらいかかったよね!
 それがえぇと、5分? 大体5分、すごくない!?」
 幾分大げさな仕草で美希のすごさを興奮気味に話す春香に、雪歩は少しおかしくなって笑った。

「真ちゃんは、初日からほとんど止まらずに踊れてたよね」
「いや、それは言い過ぎだよ雪歩。
 それにしても、あの美希って子、ちゃんと練習したらどうなるんだろう」

 うーん、と唸りながら、真は腕組みをした。
「ダンスだけは、誰にも負けない自信があったんだけどなぁ」

「でも、あれだけすごい子が本当にウチに入ったら、きっとプロデューサーさんも喜ぶよ」
 春香はまだ興奮が冷めないようだ。雪歩も同調してそれに続く。

「すごくキラキラしてたなぁ。同い年――いや、少し下かな」
「もしそうなら、ますますボク、負けてられないよ」
 雪歩達の話に感化され、真が立ち上がった。
「ほら、練習再開しよう!」

 その後の練習中も、雪歩は美希の事をずっと考えていた。
 千早ちゃんの所に言った後、もう一度ここに寄るのかなぁ。
 だとしたら、今度はちゃんと自己紹介して、お礼を言わないと。
 春香ちゃんが事務所の中を案内したいって言ってたから、私も一緒について行こうかな。

 結局、律子達が雪歩達のいる部屋に再度立ち寄ることは無かった。
 しかし、美希は歌唱力も並外れたものを持っていたらしい。
 後日、律子からそれを聞いて、雪歩は何だか嬉しくなった。



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