47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/23(土) 22:23:39.11 ID:sFFUNv8Z0
響は、顔がカァーッと熱くなった。
自分の落ち度を指摘されたせいもあるが、貴音のことも責められるのは我慢できなかった。
「違う! 自分はちょっと寄り道しちゃったから遅れたんだけど、貴音は違うさー!
貴音は――」
「響、良いのです」
必死に貴音を擁護しようとする響を、貴音は制した。
「約束の時刻を守れなかった非は私にあります。
それに、そのおかげで私達はこうして765プロに入ることができたのですから」
貴音の穏やかで淡々とした口調に、響は毒気を抜かれてしまった。
何があったのか気になったが、敢えてこの場で聞くまいと律子は思った。
「あぁ、例のクロちゃんが手を回したっていう二人かぁ。
口うるさい知り合いに押し付けたって聞いたけど――」
横から翔太が話に割って入ってきた。
「クロちゃんも相変わらずやる事エグイなぁ。
結構かわいい子達なのに、765プロなんて聞いたことも無いような弱小事務所に行かせるなんて」
もったいない、とでも言いたげに、翔太はかぶりを振りながらため息をついた。
律子は動揺を隠せなかった。
高木の言っていた知り合いがまさか961プロの社長とは、思いも寄らなかった。
「弱小なのは知名度だけなの」
美希は、ややぶっきらぼうにそう言った。
自分のこともそうだが、友人を馬鹿にされるのを美希は嫌う。
「それ以上言いたい事があるなら、ミキ達の実力を見てからにしてほしいって思うな」
戸惑う雪歩には意を介さず、美希はその場にいた皆に、765と961双方の合同レッスンを行うことを提案した。
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