32: ◆jPpg5.obl6
2013/04/04(木) 00:28:46.23 ID:P0yo0pc70
  
  
  
 二人の少女はテーブルの真ん中に顔を寄せ合って、コソコソと会話を続けた。 
  
 「な、な、浮気なんて…だって、」 
  
 「え?だって、御坂さんのさっきの話は“浮気してるかも知れない”から 
  不安ってことじゃないんですか?」 
  
 「そんなつもりじゃ…」 
  
 「でも、嘘か本当か分からない理由で約束の急な変更やキャンセルがあったんですよね」 
  
 「そうだけど…」 
  
 「御坂さんも苛立ちがあって、それを毎回事実かどうか確かめてはいない」 
  
 「アイツ…嘘つくようなやつじゃないと…思うし…」 
  
 「彼女を悲しませないためとか言って、嘘つく男もいるって言いますしね。 
  御坂さんが確かめてこないことをいいことに、 
  嘘を繰り返しているって可能性も捨て切れません」 
  
  
 「……ま、まさ、か」 
  
  
 佐天の言葉に美琴は上条の姿を思い浮かべた。 
 そんなことをするような奴じゃないと、分かってはいても小さく芽生えた不安は 
 美琴の心に引っかかって、なかなか離れてはくれなかった。 
  
  
 「…それって、彼氏さん疑われても仕方ないなーと、私は思いますよ」 
  
 佐天は机の上に指で人型をなぞると、 
 それをとんとんっと指でテーブルを二回鳴らした。 
  
  
  
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