5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/25(月) 21:51:20.45 ID:d5tGG4Gs0
「あの、夜のこと…覚えて、ますか?」
あの夜。
この仕事をしていた夜のこと、とすぐに気付いた。
きっと俺の現状を聞いて、心配で来てくれたのだろう。それに、話、とは。
「わ、私を…かばって、くれて」
『うん、覚えてる。小梅が無事で本当によかったよ』
「えっと…助けてくれて、ありがとう…プロデューサーさん」
『いいよ、当たり前…っていうか、咄嗟の事だったから』
『それで俺がこうなっちゃっただけだしさ、気にすることないよ』
『というか、俺がいけなかったんだ。小梅のいうことをきちんと聞いてなかったから』
「その…事で、プロデューサーさんに…話さないといけないこと…ある、から」
いつものように、慌てている様子も、臆病そうな様子もない。
何かを決意したような声音で。呟くようにそう言った。
『わかった。聞くよ』
その話をする前に、俺もあの夜について思い出さなければいけない。
ええと、まずは仕事が決まったところからだろうか。
まずはそこに、記憶の焦点を当てることにした。
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