4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/03/25(月) 21:49:11.87 ID:d5tGG4Gs0
「あ…あの、お、お見舞い…です」
音を立てないよう、控えめにドアをスライドさせて入ってきたのは彼女だった。
近くのコンビニで買ってきてくれたのだろう、消化吸収によさそうなものを持って。
『ありがとう、小梅。座って』
ほのかに緑がかったパイプイスに小梅が腰を下ろす。
座るときに、使い古されたものであろう、錆びた音を立てながら。
小梅は、視線を彷徨わせていた。俺にかける言葉が見つからないのだろう。
『小梅は、もう大丈夫なのか?』
「はい…プロデューサーさんの、おかげ、です…」
『よかった』
「あ…あの…プロデューサー、さん」
『うん?』
「その…お話、が、あって…」
『…話?』
「は、はい…プロデューサーさんにも、もう…こんなことになってほしく、ないから」
どこか寂しそうな表情を浮かべる小梅。
俺のせいなのだから、彼女が気に病む必要はないと言うのに。
…けれど、にも、とはどういうことなのだろうか。
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