2: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/28(木) 15:55:59.05 ID:WRQTCoCwo
私の話はいたって単純なもので人がどんな風に暮らしていたのか。
私自身がその村でどんな風にすごしていたのかを淡々と語ったものだった。
3: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/28(木) 16:00:25.57 ID:WRQTCoCwo
前は思い出すと一人胸の痛みに苦しみ耐えることなどできなかったのに。
私にはこんなにも大切な仲間ができた。
本当の意味で、やっと仲間になれたのかもしれない。
4: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/28(木) 16:02:18.74 ID:WRQTCoCwo
そこへ萩原さんと真は傍に寄ってくれていた。
その優しさに私はとうとう自分のこれまでの経緯を
打ち明けていたのだった。
5: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/28(木) 16:02:46.77 ID:WRQTCoCwo
「あ、じゃあ私も」
と萩原さんも。
二人が入ったせいで私のスペースはあんまり残っていなかった。
6: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/28(木) 16:03:55.08 ID:WRQTCoCwo
「何言ってるの? 千早ちゃんは真ん中だよ」
「えっ? あ、もう!」
7: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/28(木) 16:08:51.63 ID:WRQTCoCwo
翌日から私達はまた旅を始めた。
城の中に帝国の連中が来て巡回を始める前に出発した。
見つかってしまって私が生きているのを確認されては困る。
8: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/28(木) 16:11:12.26 ID:WRQTCoCwo
私は何度かトラウマのために立ち止まることもあったが
一歩一歩確実に歩み続けていた。
9: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/28(木) 16:13:04.02 ID:WRQTCoCwo
私達はいつかのあの高台に来ていた。
何も代わりはしなかった。
この高台から見る景色は。
10: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/28(木) 16:13:57.42 ID:WRQTCoCwo
「……」
「大丈夫? 千早ちゃん……」
「ムリしないで」
11: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/28(木) 16:16:28.84 ID:WRQTCoCwo
確か、ここが玄関だったっけ。
立ってみる。
あの時、母親が私と優を見ず知らずのオジサンに
12: ◆tFAXy4FpvI[sage saga]
2013/03/28(木) 16:17:50.38 ID:WRQTCoCwo
「……もう、ここにはいないのかしら?」
「そうかもしれないね」
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