182:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/01(月) 01:42:14.24 ID:R+37fY28o
37
――えへへ。そんなきれいごとで誰が救えるのかな?
闇に包まれたまどかの前に、終焉の魔獣が現れる。
183:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/01(月) 01:44:48.48 ID:R+37fY28o
――みんなじゃない。
――何?
――わたしは自分のなかの魔獣と向き合って、それを受け入れたひとを知ってる。
184:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/01(月) 01:47:58.66 ID:R+37fY28o
――ごめんなさい。わたし、自分の弱さから逃げてた。
――きっとこのまま、誰の役にも立てないまま、迷惑ばかりかけていくのかな、って、諦めてた。
――……知ってる。
185:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/01(月) 01:50:30.95 ID:R+37fY28o
――………。えへへ、あなたが怖くなってきちゃった。これも策略なの?
――ううん。ほんとは策なんてなかったんだ。キュゥべえの好きなようにはさせたくなくて……、ただ夢中だったの。
――あはは。信じられないや。
186:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/01(月) 01:53:29.16 ID:R+37fY28o
38
そのとき、様々な場所、様々な時代で同じことが起こった。
草原の遺跡で、ふたつお下げの少女が。
187:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/01(月) 01:56:21.45 ID:R+37fY28o
「さやかちゃん爆誕!」
「くはっ、うるせえ赤ん坊だな」
「私たち、フェニックスみたいね!」
188:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/01(月) 01:58:42.22 ID:R+37fY28o
「ありゃりゃ、似合ってたのに」
「や、やめてよさやかちゃん」
頬を染めて照れるまどか。
189:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/01(月) 02:00:40.25 ID:R+37fY28o
すると、うつむいていた顔を上げて、慈しむように笑った。
《ありがとう》
まどかも頷いて笑い返す。
190:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/01(月) 02:04:06.19 ID:R+37fY28o
39
「まどかーっ、早く早く!」
「さやかちゃん、待ってよう」
191:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/01(月) 02:06:14.16 ID:R+37fY28o
「ほらほらまどか、どのクレープにする?」
「わぁっ、迷っちゃうなぁ」
「アタシこれな。イチゴショコラブラウニー」
192:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/04/01(月) 02:08:02.16 ID:R+37fY28o
魔獣がいなくなったわけではない。
それでも、出現する頻度も数もぐっと減った。この戦いに終わりが見えたのだ。
魔法少女に希望がもたらされたのである。
「うんっ! 美味しい!」
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