過去ログ - 劇場版・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/29(金) 23:14:24.47 ID:4764DHEAO
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麦野『添付した画像ファイルは開いた?』

上条「ああ、見たぜ。正直驚かされたぞ」

それからほどなくして上条は昼休みに携帯電話を手に教室を出て屋上へ向かい、金網に凭れながら通話する。
その相手は麦野。授業中に送られて来たのはオービット・ポータル社と、その社長についての情報であった。
一つは、昨夜話したオリオン号事件で傾きかけた会社を、宇宙エレベーター事業で僅か三年で立て直した事。
そして上条もニュースで見た、若干十歳の天才美少女社長ことレディリー=タングルロードについてである。

上条「……この画像が他人の空似じゃなきゃ、レディリーって奴は最低でも今130歳は越えてるってか」

麦野『くだらねえ学園都市七不思議だと虚数学区で完成された不老不死の研究成果だとか二五〇年法とか』

上条「そういう与太話で笑って済ませるには怪し過ぎる。考えてもみろ。学園都市が出来たのはいつだ?」

麦野『……今から三十年以上前かしらね』

上条「そうだ。その頃にはまだ学園都市さえ出来てない。その前の1870年からこいつがいたとすれば」

麦野『――魔術、か』

上条「可能性はある」

麦野が1と0の二進法の海から引き上げた画像。それは1870と表書きされたレディリーの写真である。
如何に古い年代の写真とは言え、見間違える方が難しいほど瓜二つの少女に二人は戦慄を禁じ得なかった。

麦野『いつもそれくらい頭が冴えりゃあ私も苦労しないんだけどねえ?補習とか追試とか宿題だとかさあ』

上条「う゛っ」

麦野『まあいいわ。これからあいつをそのオービット・ポータル社まで連れて行く』

上条「悪い、頼んだ(こいつが女の子を名前で呼ぶってインデックス以来ないな)」

そこで予鈴が鳴り、麦野が通話を切り、上条が苦笑を浮かべつつ階段を下りて行くとそこで出会したのは。

月詠「上条ちゃーん!予鈴が鳴ったので早く教室に戻るのです」

レディリーに負けず劣らぬ幼い容貌を持つ担任月詠小萌であり。

上条「……先生も、実は100歳越えてるとか言わねえよな?」

月詠「んまー!レディに歳を聞くのはマナー違反なのですー!」

まさか先生も魔術で不老不死の身体に、などとくだらない事を想像しつつ、上条は小萌と教室に戻った。


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