過去ログ - 劇場版・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
1- 20
30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/29(金) 23:17:26.81 ID:4764DHEAO
〜26〜

シャットアウラ「………………」

麦野「乗って」

鳴護「うん」

禁書目録「よいしょ」

打ち合わせを終えた帰る鳴護達の動向を、シャットアウラは管制室より監視カメラを通して伺っていた。
一行は正面玄関を避けエレベーターを使って地下駐車場に下り、扉の前に横付けされたハイヤーに乗る。
それも一台ではなく数台。この場を出て一気にバラけて目標を絞り込ませないか、或いは車列を組むか。

シャットアウラ「(やはりあの女はプロだ。それも私達側の)クロウ4、鳴護アリサの監視を強化しろ」

滑り出して行く車列を見送りながらシャットアウラは思う。修道女や少年は素人だ。だがあの女は違う。
それもボディーガードと言った類でもない。逆だ。暗殺者としての経験則から裏打ちされたやり方だと。

シャットアウラ「(明日は野外ライブらしいな。下らん……)」

シャットアウラは眉を顰める。明日も影ながら鳴護を監視せねばならない。暗殺者から彼女を守る為に。
音楽や歌をノイズとしか感じられないシャットアウラは、鳴護にある種の憎悪さえ覚えているのだから。

〜26.5〜

レディリー「“あの時のあの子”がね。運命の悪戯かしらね?」

時同じくして、レディリーもPCで車列が各学区に枝分かれするジャンクションで分散するのを見つめる。
その映像を一度ウィンドウから締め出し、代わりに開いたのは学園都市暗部についてのリストであったが。

レディリー「でも、向こうが鬼手ならこちらは禁じ手。私の搦め手からは逃れられない。そうでしょう?」

自動人形(男)「………………」

自動人形(女)「………………」

レディリーが振り返れば、背後には音もなく姿を現す魔術で作られた男とアンドロイドの女の自動人形が。
更にキーボードを叩けば、先程、鳴護が担当者と正式契約を結ぶ面接を映していた監視映像が流れ始めて。

担当者『ではよろしくお願いします』

鳴護『はい!あの……』

担当者『なんでしょうか?』

当然、その際部外者である麦野とインデックスは別室で待機している。だからこそ先んじて手を打てた。

鳴護『お願いがあるんです』

レディリー「貴女は優し過ぎるわ鳴護アリサ。でもそれこそが」

鳴護アリサを、約束の日に必ず手中に収める事の出来る方法を。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
144Res/211.11 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice