過去ログ - 劇場版・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/29(金) 23:40:42.58 ID:4764DHEAO
〜44〜

上条「……何やってんだ?」

御坂妹「ARISAの“グローリア”ですよ、とミサカはライブ中継の振り付けを真似てどや顔を送ります」

上条「間違ってねえけどアリサはそんな際疾い腰振りもしなきゃどや顔もしねえよ!俺の友達に謝れ!」

夕刻、上条は病院を抜け出す頃合いを見計らいつつ待合所を横切ると、そこに置かれたテレビに映る――
鳴護のライブ、『グローリア』を歌い踊る彼女に合わせて身体と腰を捻り、腕を時計回りにする御坂妹。
それも右手を腰に、左足の後ろに右足を交差させ、両手を花開くように広げ左手を高々と上げる仕草も。
時折わざとらしく下着がちらつくようにお尻を振るアドリブや、無表情である事を除けば中々似ていた。

御坂妹「それは聞き捨てなりませんね、とミサカは知り合いならばサイン貰って来て下さいと強請ります」

上条「(まあ、こいつらも音楽聞いたりなんかしたりして自我って言うか個性が出て来たんだろうなあ)」

今まさしくグローリア(栄光)への階段を上りつつある友人と、変わりつつある妹達に上条も頬を緩める。
テレビが見えないと言われ、そそくさと御坂妹の手を引きその場を離れようとした。まさにその時だった。

コンヤハホシガ――

上条「電話だ」

御坂妹「院内は携帯電話使用禁止です。スポットまで移動して下さいね、とミサカはメッと指差しします」

それは聞き慣れた着信音と見知らぬ番号。こういう時は大体良いニュースより悪いニュースに違いないと。

上条「もしもし?」

黄泉川『あっ、上条じゃん?』

上条「!?」

通話スポットにて電話に出るとその声の主は黄泉川であった。その思いもよらぬ相手からの電話によれば。

上条「えっ、沈利の借りてるプールが爆発したって(やべー)」

黄泉川『名義は彼女、以前の利用者にお前の名前も書いてるじゃん。ちょっと尋ねたい事があるじゃんよ』

それは麦野が転送した爆弾が炸裂した貸しプールの受付嬢が警備員に通報し黄泉川が駆け付けた為である。
黄泉川をして、怨恨の線も考えられると利用者名簿を洗い直し、繋がらない麦野に代わって上条に遡った。
心当たりはないか?と尋ねられたが、馬鹿正直に話す訳にも行かず上条が今病院ですからと言葉を濁すと。

黄泉川『なら、そっちに事情聴取に行くから待ってるじゃん♪』

上条「」

事態はより悪く……




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