6: ◆3feiQFueVc[saga]
2013/03/30(土) 10:56:57.06 ID:Ir41JyUAO
「空……空……」
「愛梨ちゃん、どうかした?」
「トレーナーさん……。……ごめんなさい、ちょっと、頭が痛くて」
愛梨さん、は、……頭痛をこらえるようなそぶりを、見せていて。え、えっと、時空のたびびとと、戦ってるって、紗南さんが。
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/30(土) 11:03:18.79 ID:Ir41JyUAO
のあさんは、近くのねこ、猫カフェでお仕事のはず……。そう思って探しにいくと、[ミステリアスメイド]高峯のあ+さんが、猫と戯れていました。
猫カフェって……ネコミミメイドと猫がいるところ、だっけ。
「あら……何か、用かしら」
「な、なんで、愛梨さんにあんなこと……言ったんですか」
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/30(土) 11:25:28.05 ID:Ir41JyUAO
「凛さん」
「あれ、どうしたの」
「愛梨さんと、お、お仕事、ありましたよね」
「うん。ミニライブと、ちょっとしたインタビュー。記事一段くらいの、ほんとうに小さなものだけど」
「愛梨さん……えっと、体調は……どうでしたか?」
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/30(土) 12:05:00.68 ID:Ir41JyUAO
翌日は、えっと、心霊スポット、が近くにある峠の、桜公園で、お花見ロケ……。あとで、一緒に、行ってくれるって……楽しみ。
「小梅ちゃん小梅ちゃん、桜の下には……って、あれほんとかにゃ?」
「あ、その、多分夜桜の色香に、し、死人のそれを、見たんじゃないかと……。で、でも、迷信は、長く膾炙すると、力を持つから……例え物理的に、埋まっていなくても、そこに人を惹き付けて、捕らえて、命を咲かせてしまう、桜は、えっと」
「あ、桜餅食べるかにゃ?」
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/30(土) 12:48:04.90 ID:Ir41JyUAO
「御馳走様でした」
「みく的にはかまぼこからはありにゃ。具体的にはすり身の加工品から。うろこの見えないやつ」
「じゃ、じゃあ、幽霊ホテル、行きましょう……!」
「そうですね」
「にゃーにゃー☆」
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/30(土) 13:06:07.66 ID:Ir41JyUAO
「ちひろ、さん……」
「はい、どうかしましたか?」
「あ、あの、愛梨さん、体はよくなりましたか」
「うーん、しばらく前から頭痛がするって言っていたのが、続いているらしいわ。近く、お医者さんに掛かってもらうつもりよ。仕事には支障がないっていうから、学業を優先した上で、激しい運動があるようなもの以外を、コンスタントに受けてもらっている状況ね」
12: ◆3feiQFueVc[saga]
2013/03/30(土) 13:08:39.69 ID:Ir41JyUAO
また夜に来ます。全四話予定。
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/30(土) 14:19:26.87 ID:jcJse3VvO
乙ー
14: ◆3feiQFueVc[saga]
2013/03/30(土) 21:59:06.66 ID:Ir41JyUAO
あれから、三日目。
「煩わしい太陽ね。隻眼に星辰を見るものよ、共に麗しきゲヘナを築こうぞ!(おはようございます。小梅ちゃん、今日はよろしくね)」
「お、おはようございます、蘭子さん。よろしく、お願いします」
15: ◆3feiQFueVc[saga]
2013/03/30(土) 22:06:32.51 ID:Ir41JyUAO
騒がしい夜でした。夜は、別に、静かな時間じゃなくて。どこに、何が、隠れているかもしれない、闇に動く、ものたちの時間で。
ひとの時間では、ないの。
女子寮の前に通りがかったときでした。
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/03/30(土) 22:13:21.45 ID:Ir41JyUAO
「そう……それで、ふらふらしているところに、貴女が偶然出くわしたのね」
「は、はい、うん、そう」
志乃さんはとろんとした流し目で、私に、「今日は、寮に泊まりなさい」といいました。「家に連絡しましょう。もう夜も深いわ」
183Res/98.29 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。