過去ログ - 大学教授「私がアイドルのプロデューサーだと」
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49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/03/31(日) 21:33:23.90 ID:VyKf6GzIo
待ってるよ


50: ◆HdrJTu3Tbs[saga]
2013/04/01(月) 06:19:03.37 ID:Py/NZ84y0
test


51: ◆HdrJTu3Tbs[saga]
2013/04/01(月) 06:21:27.49 ID:Py/NZ84y0
スポーツ面には格闘家のステゴロ・ザウラーが700戦連続勝利の記録を達成したことが大きく書かれていた。昨日、日本で試合が行われたらしく、対戦した菊地真一という人物も健闘したらしい。


52: ◆HdrJTu3Tbs[saga]
2013/04/01(月) 06:22:50.01 ID:Py/NZ84y0
新幹線が発車してしばらくたったころ、私に声をかける者がいた。
新聞から顔を上げると、非常に小柄な少女で、つやつやした綺麗な髪を耳の下で三つ編みにして二つのおさげにしている。前髪は少女らしく切り揃えられ、頭のてっぺんからは小さなくせ毛が木の芽のようにぴょこんと両側に開いていた。12、3歳くらいかと思われたが楕円形の眼鏡をした顔は非常に落ち着きがあり、大人びた様子も漂わせている。不思議な少女だ、と一目見て思った。


53: ◆HdrJTu3Tbs[saga]
2013/04/01(月) 06:25:02.45 ID:Py/NZ84y0
「あの、すみません。隣に座ってもいいですか」

よく通る、落ち着いた声だった。

「ええ、それは構いませんが、どうして」
以下略



54: ◆HdrJTu3Tbs[saga]
2013/04/01(月) 06:27:13.45 ID:Py/NZ84y0
「それから、もたれかかってきたので。座ってもいいですか」

断る理由はなかったが、このような少女が一人旅とはどういうことかと疑問に思った。

「ええ、どうぞ。窓側がいいですか。後で富士山も見えますし」
以下略



55: ◆HdrJTu3Tbs[saga]
2013/04/01(月) 06:28:35.00 ID:Py/NZ84y0
「それならいいのですが。一人旅ですか」

私は腰を下ろしながら、気になったことを聞いてみることにした。

「はい。一昨日から従兄弟の家にお世話になっていて、東京に帰るところです。母はもう少し向こうに残るそうで、私だけ帰ることになりました」
以下略



56: ◆HdrJTu3Tbs[saga]
2013/04/01(月) 06:29:47.04 ID:Py/NZ84y0
しかし、この少女の親もひどいものだ。いくら大人びているとはいえ、こんな年端もいかない少女を一人で家に帰すとは。

「しかし、お母さんはよく一人で帰させてくれましたね。女の子の一人旅ほど怖いものはないのに」

そう言うと少女はいくらか怒ったように
以下略



57: ◆HdrJTu3Tbs[saga]
2013/04/01(月) 06:30:38.68 ID:Py/NZ84y0
高校生か。見た目からてっきり中学生かと思っていたが、その落ち着いた風を見ると納得できる気もする。
高校生の女の子の一人旅もどうかと思ったが、これ以上言うと気分を損ねてしまいそうだったので、話を変えることにした。


58: ◆HdrJTu3Tbs[saga]
2013/04/01(月) 06:32:06.63 ID:Py/NZ84y0
「これはすみません。お名前は何とおっしゃるのですか」

「秋月律子といいます。春夏秋冬の秋に月、律子は法律の律に子どもの子です」

律子。名は体を表すというが、この子は正にその通りだ。そう思って、いい年をした大人が名乗りもせずに、年端もいかない少女を質問責めにしていたことに気がついた。


59: ◆HdrJTu3Tbs[saga]
2013/04/01(月) 06:33:24.90 ID:Py/NZ84y0
「すみません、秋月さん。こちらから名乗りもせずに。私はあなたの従兄弟さんが近くに住んでいるという大学で働いている者です」

そういって名刺を手渡すと、おそらく初めて名刺をもらったのだろう、彼女は興味深そうにそれを眺めた。そして少し驚いた様子で

「大学の教授さんだったんですか、しかもとっても有名な大学の。すごいですね」


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