82: ◆GorJQ6qPNeO8[saga]
2013/05/12(日) 15:42:33.43 ID:Yo+FSNtNo
〜〜〜
お風呂がたまるのを待つ間、テレビをBGMにゆったりと二人で過ごした。
「……そろそろかな?見てくるね」
数十分経った頃、なぎさはそういうと風呂場へ向かった。
我が家のお風呂は全自動ではないので、放っておくと湯が溢れる。
「ちょうどいい感じだったよー!ほのか先に入りなよ」
片腕の袖をまくったなぎさが笑顔でそう言った。
「ううん、一応お客さんだしなぎさが先はいって」
「えー?そっちこそ、家主なんだから先に入りなよ!」
二人とも考えているのは同じことだったのだろう。
普段ならば、すぐにどちらが先にはいるかなど決まるのに、中々決まらなかった。
お互いに、待っていたのだ。
「じゃ、じゃあさ……」
そして、ついになぎさが顔を赤らめながら、その“お互いに待っていた言葉”を口に出した。
「い、一緒に……はいる?」
今までもお風呂に一緒にはいることはあった。
しかし、関係が変わってからはこれが初だ。
「……う、うん……」
きっと、控えめに頷いた私の顔も真っ赤だったろう。
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