過去ログ - モバP「うさみんせいじんのそうぞうりょく」
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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/04/02(火) 13:46:27.88 ID:TTlMlF/M0

そして。

次に気がついた時には、空はだいぶ暗くなっていました。
夜ご飯を食べて、お風呂に入って、何をしていても、離れませんでした。
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/04/02(火) 13:47:37.44 ID:TTlMlF/M0

ナナの受験は、合格最低点を遥かに超えて成功しました。

第一志望の、世間でも高学歴と呼ばれる大学に合格した時も、
まだナナは現実を見ていませんでした。まだ、だいじょうぶ。まだ、時間はあるから。
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/04/02(火) 13:49:17.32 ID:TTlMlF/M0

焦りました。

アイドルをしたくても、就職のための情報だって集めなければいけない。
ナナの就職活動に使うスーツだって、写真だって、履歴書だって、そうです。
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/04/02(火) 13:49:59.33 ID:TTlMlF/M0

もう、こらえきれませんでした。

涙が頬を伝うのを、止められませんでした。
1ページずつ進めていくごとに、痛々しくなっていくナナの設定。
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/04/02(火) 13:50:40.29 ID:TTlMlF/M0

涙が、とまりませんでした。

ベッドのシーツを思いっきり掴んで、顔に当てて。
あふれる涙を止めても止めても、止まることはありませんでした。
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/04/02(火) 13:51:11.75 ID:TTlMlF/M0

後悔先に立たず、とはよく言ったものだと思います。

結局、いくつか内定を貰うことが出来て、ナナはOLになることにしました。
学歴に加え、大学内外関わらず、様々な就職に有利な活動をしていましたから。
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/04/02(火) 13:51:39.91 ID:TTlMlF/M0

今までもあった些細なミス。

よく頑張ってるんだから、気にしないで。私たちがフォローする。
そう言ってくれていたみんなが、少しずつ、少しずつ。
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/04/02(火) 13:52:28.06 ID:TTlMlF/M0

ナナは思っていたことを、全てそのままぶつけました。

新人教育なんてあなたは私にしなかったでしょう。仕事は自分で覚えた。
先輩方も最初は優しかったのに、今では嫌がらせしかしてこない。
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/04/02(火) 13:53:03.76 ID:TTlMlF/M0

その日の夜、お母さんから電話がかかってきました。

お母さんに会社を辞めた事を知られていました。理由も、全て。
社長がわざわざ電話をかけてくださっていたそうです。
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/04/02(火) 13:53:29.44 ID:TTlMlF/M0

鍵はすぐに見つかりました。

デスクライトのすぐそばにかかっていました。
そっと鍵を差し込んで、回して。かちゃりと、小さな音を立てて。
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/04/02(火) 13:54:46.78 ID:TTlMlF/M0

全てがゼロになった今。

ナナはナナを誤魔化したりしない。
もう、何もあきらめない。あきらめたくない。
以下略



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