過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
↓
1-
覧
板
20
15
:
◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/04/02(火) 22:28:01.12 ID:Y3hy9anU0
だが、何も知らずにいれば自分は幸せだったのか? と美琴は思う。
たしかにただの一学生であれば美琴はこんな目に合わずに済んだだろう。
もっと平穏な世界で生きられたはずだ。
だがもしそうだったならロシアでは街一つが大変なことになっていたかもしれない。
学芸都市は消し飛び、多くの客たちの命が失われていたかもしれない。
幻想御手で昏睡した患者は眠ったままだったかもしれない。
木山春生の教え子たちも昏睡したままだったかもしれない。
妹達だって二万人全員が殺されてしまっていたかもしれない。
ロシアやその周辺地域はニコライ=トルストイによって発射された核で完全に破壊・汚染されていたかもしれない。
それが巻き込まれたものであっても、結果として御坂美琴は人を助けてきた。
妹達も一万人は手遅れだったが残り一万人は上条の手を借りて救うことができた。
それは、その一点だけはきっと誇るべきだ。
何も知らずにのうのうと暮らしている自分の陰で妹達が苦しんでいる。
血塗れになって、助けを求めることも出来ずにいる。それに気付かずにふらふらと生きていることが幸せなのか?
違う、と美琴は思う。そんな惨めったらしい幸福なんていらない。
誰かを救うことの出来る不運の方がよっぽど素晴らしい。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
1002Res/821.30 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1364896548/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice