過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/05/31(金) 00:09:37.74 ID:Ip6KJfEp0
だが、
「どのみち私はもう終わってる。戻る場所も何もない」
「あの三人がいるじゃない」
「私は復讐のために全てを捨てた。『アイテム』も、勿論あいつらも。
滝壺に無理やり体晶だって使わせようとしたんだ」
「でも分からないじゃない。その『アイテム』の人たちは今でもアンタの帰りを待ってるかもしれない。
笑顔で迎えてくれるかもしれないじゃない」
「ボケてんのか超電磁砲。んなワケねぇだろ」
「ううん、そうとは限らない。一万人以上殺した私にだって待っててくれる人はいるのよ?
あの第一位にすらね。だから決め付けないで。きっとアンタの居場所になってくれるはずよ」
勿論保証などどこにもない。
美琴は『アイテム』のメンバーのことを何も知らないし、どんな関係だったかもよく分からない。
だがきっと大丈夫だ、と思った。根拠なんてなくても何故かそう思えた。
「私は間接的にとはいえ滝壺を殺そうとしたんだぞ。『アイテム』を引き裂こうとした。
今更どの面下げて戻れって言うんだ」
執拗に躊躇う麦野。そして美琴には何となくその理由が分かった。
「もしかして、アンタは怖いの? 戻って、仲間に拒絶されるのが」
麦野の肩がビクッ、と震えた。図星だったからだ。
人間、誰かに拒絶されるのは嫌なものだ。
それも相手がかつての仲間ともなれば当然の感情だろう。
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