過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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344: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/05/31(金) 00:11:29.98 ID:Ip6KJfEp0
ジッと麦野を見つめる美琴に、麦野は観念したように大きくため息をついた。
ゆっくりとした動作で起き上がって、呟くように答えた。

「……ああそうだよ。怖いさ、拒絶されるのが。
ハッ、笑えよ超電磁砲。天下の第四位サマはずいぶんと臆病者になっちまったみたいね」

自嘲するように麦野は笑った。
今まで麦野は一度も恐怖というものを感じたことがない。
暗部での仕事だって楽にこなしてきたし、垣根や美琴といった格上と対峙した時でも恐怖は感じなかった。
そんな中で始めて感じた恐怖が拒絶される恐怖。
何とも情けない、と麦野は自分を卑下した。

だが美琴は笑わず、そっと麦野の肩に手を置いた。
麦野は呆然と美琴の顔を見た。美琴は笑みを浮かべていた。

「信じなさい。私を、じゃなくてアンタの大切な仲間を。
もし駄目だったら、死ぬほど謝って頭を下げて許しを乞うの」

そこで美琴は一回言葉を切って、麦野の目を見て力強く言った。

「そうしたら、アンタたちはもう一度『アイテム』になれる。必ずなれる!!」

その言葉に驚きを隠せずにいた麦野だったが、やがて再び素直な笑みを浮かべた。

「ケッ。お前に『アイテム』の何が分かるってんのよ」

「何も分からないわよ。だから言ったじゃない、私のことなんて信じなくていいって。
アンタは自分の大切な仲間だけを信じなさい」

「仲間、か……」


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