過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/06/14(金) 00:54:28.65 ID:D30LGKJg0
「ッ、垣根ぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
コインがオレンジ色の閃光となって撃ち出される。
しまった、と思った。爆発する感情に流されて、気付けば撃ってしまっていた。
音速など軽く超え、しかしそれは真っ直ぐに垣根の隣へと向かっていく。
ギリギリのところで美琴が何とか軌道を逸らしたのだ。
いかなる遮蔽物をもぶち抜く第三位の力は、それがかき乱す空気だけで風力使いを無効化する。
たとえ直撃を避けたとしても、超電磁砲が巻き起こす圧倒的な衝撃波と烈風が垣根を襲う。
そして垣根の体はボロクズのように宙に投げ出される、はずだった。
だが垣根帝督は信じられない行動に出た。
わざわざ脇に移動し、超電磁砲を自分から受けに行ったのだ。
そんなことをすればどうなるか一番よく分かっている美琴は、その顔を絶望に染める。
しかしここでまたもや信じられないことが起きた。
垣根が背中の翼の何枚かを一振りする。
それだけだ。たったそれだけで、絶対的な美琴の超電磁砲はバギィン!! という轟音を立てて消滅した。
無論垣根に傷はない。傷一つない。
冗談のような光景だった。
「ぇ、あ……」
美琴はそのあまりの光景に絶句する。言葉が出てこない。
こんな風に超電磁砲をあしらったのはこれまで一方通行だけだ。
二人目。学園都市第二位は、一方通行と同じくあっさりと防いでみせた。
上条当麻というイレギュラーを除いて、自分より上位に位置するたった二人の超能力者にはまるで通用しない。
御坂美琴は本能で理解する。
まるでハエを叩き落すかのような動作で自分の超電磁砲を防いでしまう相手に、勝ち目はない。
麦野沈利を打ち倒した彼女をして、まるで歯が立たない。
力の強弱ではない。どっちが強いとか、そういうレベルですらない。
文字通り次元が違うのだ。
だがそれもほんの刹那のこと。それより御坂美琴を襲っている感情があった。
今、自分は何をした。誰に向かって超電磁砲なんて撃った。
もし垣根が防げなかったらどうなっていた。友達をどうしようとした。
激情に駆られて、一瞬とはいえ自分を見失い取り返しのつかないことをしなかったか。
自分のした行動に愕然とする。プルプルと唇が震えた。
だが垣根はそれを超電磁砲が防がれたことによるものと解釈し、口の端を吊り上げた。
「本来ならテメェの超電磁砲は俺をブチ抜いていたはずだ。
速度も威力も、申し分なかった。まあ超電磁砲は仕組み的にもっと上にいけるはずだがな。
ただ相手が悪かったな。学園都市第二位、未元物質。そいつに既存の常識は当てはまらねえんだよ」
垣根帝督が緩やかに手を動かす。
それに呼応して何かの力が美琴の体を横薙ぎに襲った。
それが何なのか、垣根が何をしたのか。それすらも分からないまま美琴は吹き飛ばされ、鉄橋の落下防止用の鉄柵に叩きつけられた。
ガシャア!! と鉄柵が金属特有の嫌な音をたてる。
麦野沈利を打倒した第三位の超能力者は、あっさりとその膝を地につけた。
無論戦えないほどのダメージを受けているわけではない。
不意打ちだったというのもあるだろう。だがそれでも、超電磁砲をいとも容易く防がれた時点で優劣は明らかだったのだ。
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