過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/06/14(金) 01:11:03.54 ID:D30LGKJg0
「やめて……」
美琴が真っ青になって言った。
それは垣根がグロテスクな表現をしているからというだけではない。
垣根の言っている楽しかった、という言葉が真実でないのは分かっている。
何故なら何でもないことのように語る垣根の顔は、美琴に負けず劣らず真っ青になっていたからだ。
これ以上垣根にこの話をさせるのは危険だ。
自らの手で怪物になった恋人を殺した、という事実はまだ少年だった垣根の心に永遠に消えない傷を刻み付けたはずだ。
駄目だ。自分ではなく垣根が危ない。
だからこそ美琴はやめるように頼んだが、垣根はまるで聞こえていないかのように話し続けた。
「俺はそうして恋人を血だるまにした。
けど俺は見ての通り中々反抗的な奴でな。そんな俺を大人しくさせるために奴らは手段を選ばなかった。
今度は恋人の妹が特力研へと送られた。俺には二つの選択肢が突きつけられた。
人間のまま殺すか、化け物にして少しでも生かすか。
だが結局本人の希望もあって、俺は恋人の妹を殺した」
どんどん垣根の顔色が悪くなっていく。
考えずとも分かる。こんなこと、思い出したくもないに決まってる。
「やめてったら!!」
だが垣根はやはりそれをあっさりと流し、話をやめることはしない。
「聞こえねえよ。けど事はそれだけで終わらなかった。
今度は俺と同じ置き去りの施設にいた、一番仲の良かった友人が標的になったんだ。
『プロデュース』って聞いたことがあるか? まあ知らねえだろうな。
能力者の自分だけの現実は脳のどこに宿るのかってのを調べる実験なんだがな。
俺の友人はそれを受けて脳味噌をクリスマスケーキのように綺麗に切り分けられた」
聞いているだけで吐き気がする話だった。
しかもこれらは全て垣根帝督ただ一人を得るためだけに行われたというのだ。
勿論垣根自身が対象となる狂気の実験もあった。
だが基本的には垣根ではなく、その周囲の親しい人間を執拗に犠牲にしていくという手段がとられていた。
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