過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/06/23(日) 23:34:39.35 ID:33h1gMkd0
いや、正確には叩きつけた力がそっくりそのまま跳ね返ってきたのだ。
「無駄だ。俺の『反射』はベクトルのあるもの全てに作用する。
そしてベクトルのない攻撃手段なンてまず存在しねェと言っていい」
これが一方通行の最大の防御、『反射』。
核すらも無傷で跳ね返す『反射』の前に垣根は為す術もない。
相手の力が大きければ大きいほど『反射』の切れ味は増す。
たとえ学園都市第二位だろうとそれは変わらない。
(とでも思っているんだろうが)
垣根はその翼をはためかせ、烈風を一方通行に浴びせると同時、一息に数十メートルも月天へと舞い上がった。
漆黒に染められた空に、白く輝く天使のようなシルエットが一つ。
一旦一方通行と距離を取り、垣根は考える。
(一方通行のクソに攻撃が通用しねえのは分かってた。
だがあいつの『反射』は完璧じゃねえ。その隙を突けば『未元物質』を叩き込める)
垣根は一計を案じ、自分から降りることはせず一方通行がここまで飛び上がってくるのを待った。
いつまで経っても降りてこない垣根に業を煮やした一方通行は、背中に四本の竜巻のようなものを接続し空へと舞い上がる。
あっという間に垣根と同じ高度まで達した一方通行は、
「俺のチョーカーが切れるまでの時間稼ぎのつもりか? 発想が既に小物だな」
「言ってろ。テメェに痛みをくれてやる。ありがたく受け取りな」
ノークレームノーリターンでよろしく、と垣根は更に少しだけ高度を上げ、六枚の翼をバサァ、と大きく開いた。
その背後にあるのは月。新月といったところだろう。
仄かに闇を照らす月天を背負った垣根は、脳内で膨大な演算式を組み始める。
その瞬間、六枚の白翼がゴバッ!! と凄まじい光を発した。
それと同時に、全てを『反射』するはずの一方通行の全身を突き刺すような激痛が走り抜ける。
「がっ……!?」
かつて使った太陽光を殺人光線に変えたものと理屈は同じだ。
月光という不可視の力を『未元物質』が変質させ、無害から有害へと変えたのだ。
全く予期していなかったダメージを負った一方通行は空中でバランスを失い、背中の竜巻を維持出来なくなって地面へと落下していった。
高度数十メートル。この二人にとってはそれほどの高さでもないが、人間が落ちて助かる高さは優に超えている。
そのままコンクリートの地面に叩きつけられた一方通行は思わず叫び声をあげた。
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