過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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660: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/04(木) 23:53:19.25 ID:g7lwC82X0
「不愉快だ」

垣根帝督は、平然と立っている。
この状況においては絶対であるはずの馬場芳郎に涼しい顔で楯突いている。
いや、その顔は醜く歪んで、濃密な殺意に満ちていた。

「―――ブチ、殺す」

首を絞められている馬場は酸素を求め、口を魚のようにパクパクさせている。
だが垣根はそれを見て、尚その手を離そうとはしない。
どころかむしろ力を強めていった。それに比例して馬場の口からだらしなく涎が垂れ始める。

「ぁ、ぃひっ、あ”……」

「楽には死なせねえよ。誰の前で何を言ったか、よく考えるべきだったな。
今の内にせいぜい念仏でも唱えとくんだな」

いよいよ馬場の限界が近づいてきた時、垣根はあっさりとその気道を塞いでいた手を離した。
急速に酸素を得た馬場は激しく咳き込み、その場に倒れ込んだ。
両手で喉を押さえ、苦しそうに悶えている。
垣根はその横腹をドゴッ!! と一切の躊躇無く蹴り飛ばした。
吐き出しそうになっている馬場を、垣根は冷徹な表情で見下ろした。

馬場芳郎は、垣根帝督の逆鱗に触れた。
以前なら問題なかっただろうが、美琴に救われた今の垣根の前で美琴を侮辱するのは自殺行為だ。
垣根は知っている。美琴が自分に手を伸ばしてくれたのは、損得勘定があったからではないということを。
御坂美琴がどういう人間なのかを知っている。
少なくとも、美琴はこんなクズにあれこれ言えるような人間ではないと垣根は思う。

「なんで、どうして、キャパシ、キャパシティダウンは……っ!?」

ある程度呼吸の整ってきた馬場は、隠しもせずに動揺を露わにした。
だがそんな程度のもので第二位を無力化できるならば、それがあることを見越していた垣根が堂々と乗り込んでくるはずがない。
対応できると分かっていたからこそ、一方通行も垣根もやって来たのだ。


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