過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
1- 20
673: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/05(金) 00:38:28.85 ID:NsgbMn5B0
壁と溶接され一つになっている、その培養カプセルを操作するコンソールの前に一人の女がいた。
女が何か操作すると、複数あるモニターに様々な英文やCGが一斉に表示された。
それらは全て培養液に満たされている少女の状態を表すものだ。
それを見て女は満足し、笑みを浮かべてコンソールから離れた。

「うん、全て順調ね。一切問題なし」

女―――テレスティーナ=木原=ライフラインは、リクルートスーツのような服から何かを取り出した。
それは『木原』とはまるで無縁に見える、そこらのコンビニでも売っているようなチョコレートの菓子だ。
「ピンク」と呟いてから左手に向けて菓子の入った箱を振る。
するとピンク色の小さなチョコレートが一粒、掌に躍り出た。
それを見て、テレスティーナは満足げに笑顔を浮かべて口に入れる。

「これだけ『木原』が集まってんだぜ? そりゃあ失敗するわけねえだろうよ。
これで失敗なんつったら笑い転げて腹が捻じ切れてるわな」

そう言ったのは金髪で顔面に刺青の入っている、いかにも研究者とは無縁そうな男。
だがこれでも彼は非常に優秀な研究者だ。
その実力は木原一族の中でも上位に位置する。

木原数多は、テレスティーナの表示させたモニターを見てニィ、と笑った。

「とは言っても、やはり本当に満足いく結果にはなりませんでしたねぇ」

いつの間にやってきたのか、車椅子に乗っている薄い緑色のパジャマを着た女性がモニターを覗き込んだ。
彼女もまた木原一族が二人もいるこんな場所にいることから分かるように、学園都市に巣くう『木原』の一人だ。
その隣には、黒い髪で左右にお団子を作った少女が立っていた。
セーターにミニスカート、黒いストッキング。服装に統一性はないが、首から下げたたくさんのスマートフォンが目を引く。
更にその隣にはもう一人女性が立っていた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/821.30 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice