過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/07/09(火) 23:42:01.22 ID:pV7ChZsi0
他に選択肢がないのなら止むを得まい。
だが今回は違う。学園都市の三強が計画を打ち破るために動いているのだ。
今だって上条は何らかの理由で怪我を負っている。
そんな状況で、無理に上条に動いてもらおうとはどうしても思えなかった。
それに重過ぎる期待は人の心を折る武器となり得る。
それを御坂美琴は身をもって経験した。
上条当麻は美琴にとって紛れもなくヒーローだが、それでも上条は人間なのだ。
人である以上、必ず限界はある。そしてその限界がいつ来るかは判断できないのだ。
美琴は間違ってもそのトリガーを自分が引くようなことはしたくないと思う。
そして垣根帝督は、上条当麻に出来るだけ平凡に暮らしてほしかった。
それが垣根がこの一ヶ月で見て、憧れた世界だったから。
わざわざ自分から『表』の人間を学園都市の『闇』に引き摺り込もうとは思えない。
もともと垣根は無関係な人間を巻き込むことをあまり快く思わない人間だ。
事実、上条当麻は魔術サイドには深く関わっているが、科学サイド―――学園都市暗部にはあまり関わりがない。
それでいい、と思う。垣根は上条が暗部で生き残れる可能性が高いとは思わない。
何故ならば、上条の幻想殺しは異能しか打ち消せない。
科学サイドの兵器群のような、どうしようもない現実の塊にはまるで無力だからだ。
何となく上条ならそんな状況でも生き延びそうな気もするが、そんなのはただのイメージに過ぎない。
どんなに高潔な理想を掲げた人間でも、金と酒と女のことしか考えていない人間の凶弾で倒れるということを垣根は知っている。
事実、垣根はそういった者も含め多くの人間を殺してきたからだ。
腐った学園都市を変えようとする人間がいた。上層部に反逆した人間がいた。
だが彼らは一人として垣根帝督という悪に傷一つつけることも叶わず、殺された。歴史を見てもそんな人間がどれほどいることか。
垣根はこの一ヶ月で想いは力になることもあると学んだ。だがそれは根本的な戦力差をひっくり返すほど都合のいいものではない。
もしそうなら、垣根帝督という悪はそうしたヒーローの誰かにとっくに倒されているはずだから。
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