過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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817: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/11(木) 23:50:42.18 ID:XKyRLi0g0
「……って、あれ?」

「出迎えなしかよ。しらけんな」

そこに予想された罠はなく、ただ小奇麗な廊下が伸びているだけだった。
何かがあると思っていただけに拍子抜けだ。
それともその程度では第二位と第三位というこのタッグを打倒できるわけがないので、兵の無駄遣いと判断したのかもしれない。
だが理由は何であれ邪魔されないのはありがたい。

そう思って垣根が一歩歩き出そうとしたその瞬間。
突然垣根の足元の床がドロリと黒く粘つく物へ変質し、落とし穴のように機能した。

「うおぉお!?」

「垣根!?」

美琴が反応した時にはもう遅い。
垣根は粘つくそれに引き摺りこまれ、床の下へと消えていった。
その姿が完全に見えなくなると、床は元の材質へと戻る。
何者かの襲撃。それも能力者だ。
美琴は隠しもせず大きく舌打ちし、階下にいるだろう垣根に聞こえるよう大声で叫んだ。

「垣根! 大丈夫!? 聞こえる!?」

『うっわ……ベタベタと張り付いてやがる。何だこりゃ? オイルか?』

大きな床を隔てているために声がくぐもって、かなり小さくなっている。
だが何とかそれを聞き取った美琴は垣根が無事であることにひとまず安堵した。
しかしかといって安心は出来ない。付近にこれを行った襲撃者が潜んでいるのだ。
そしてまだ見ぬその襲撃者の目的が、一騎当千の大戦力である御坂美琴と垣根帝督という二人の超能力者の分断にあるのは火を見るより明らかだった。


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