過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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850: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/13(土) 23:48:15.25 ID:1Q7PmUHI0
しかし円周は一瞬で後ろへ両手をついてジャンプして中空で半回転し、それを回避。
その逆立ちした状態のまま腰に捻りを加え、美しい回し蹴りを叩き込んできた。
その際円周のスカートが捲れ上がり、ストッキング越しに白い布地が見えたがそれは無視。
床と自身の体を磁力で反発させその場から超スピードで離脱し難なく回避する。

適当に付近のものを引き剥がし、それを円周に向け射出しながら美琴は考える。

(帝督お兄ちゃん……?)

どういうことなのだろうか。
木原円周が垣根の妹などという馬鹿なことは考えない。
それならば美琴も「美琴お姉ちゃん」と言われている。
気になるのは、その直後に円周の動きがガラリと変わったことだ。

円周は再度携帯を眺め、何かを操作する。
その画面では何かのグラフが激しくのたうち、生き物のように踊り続ける。
円周はその両目に変化を続けるグラフ群を映したまま、ゆらりと動いた。

「帝督お兄ちゃんだけじゃ足りないか。でも、大丈夫だよね。
乱数おじさん、幻生おじいさん、病理おばさん、那由他ちゃん、唯一お姉ちゃん、蒸留お兄ちゃん。
混晶お姉ちゃん、直流クン、導体おじさん、加群おじさん、分離お兄ちゃん、相殺ちゃん。
顕微おばさん、分子お兄ちゃん、テレスティーナおばさん、公転お姉ちゃん、解法おばさん」

グラフは激しく暴れ続ける。
そして木原円周の中で、新たな『木原』が芽吹いた。

「……数多おじさん!! 仕方ないよね。気が引けるけど、『木原』ならこういう風にするんだよね」

木原円周の動きが、またも一変した。
滑らかな足捌きで突撃し、美琴の妨害を異常なまでに精密な動きで突破してくる。


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