過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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878: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/15(月) 00:55:34.76 ID:Ey27nqdF0
「液体と個体の区別すらない特殊複合装甲。
戦車の滑腔砲が直撃したってノーダメージでっせ」

「ちゃんと“受け止め”られれば超電磁砲にも耐えられるわけだし。
失敗すれば粉々だけどね、普通に」

なるほど、と垣根は思った。
どうやら自分は『油性兵装』という能力を少々見くびっていたらしい。
思いの他強力かつ自由度の高い力のようだ。

とはいえそもそもが。
これくらいのことはできなければいくら数が集まっても超能力者に勝てるはずがないのだが。

『白鰐部隊』のメンバーには二つの共通点がある。
一つは全員が一〇代前半ほどの少女たちであること。
一つは全員が大能力者の『油性兵装』を発現していること。

少女たちばかりである理由は諸説ある。
「感受性の高さ」、「出産の痛みを押さえつけられるほどの女性としての耐久性」、「第二次性徴期の不安定な精神」。
これらが『白鰐部隊』における特別な能力開発に適していたという説もあるが、はっきりとはしていない。
あくまで運用側は理詰めで物事を考え『白鰐部隊』を編成していたため、それ以上の意味はなかった。
だが理由は何であれ、そうして彼女たちは人体削り取って再構成するような形で開発を受けることになったのは不幸と言えるだろう。

そしてもう一つ。最大の疑問点である画一的に能力が発現している事実。
現在確認されている『白鰐部隊』のメンバーは全員オイルを分解。再構築する能力を有している。
『自分だけの現実』の観点からすれば、それはあくまで現象が同じだけで厳密には個々に異なる能力である。
故に正確にはそれぞれ違う能力名にするべきなのかもしれないが、運用側は『油性兵装』で統一していた。


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