過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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883: ◆nPOJIMlY7U[saga]
2013/07/15(月) 01:03:32.10 ID:Ey27nqdF0
「まさかとは思いますが……」

相園が不気味な笑みと共に右手を振り上げる。

「あなた相手に私たちがこんな危機的状況を想定していなかった、なんて思っちゃいませんよねぇ?」

できれば使いたくなかったんですが、という声を遮るように何かの駆動音が聞こえた。
五人の背後、その通路の奥。
そこから馬鹿でかい何かが姿を現した。
人間ではない。機械だ。駆動鎧の一種のようにも見える。

表現するなら全長五メートル前後のカマキリとでもいうべきか。
ただカマキリとは違い脚は二本だけで二本の鎌を持っている。
カマキリの背後には銃弾を溜めておくための巨大なドラムがあり、折りたたまれた前脚には保護カバーがあった。
二つに開いたそこには科学的な兵器が取り付けられている。

三本の銃身を束ね、回転するように作られたもの。
それでいて、火薬の力は使わずに発射されるもの。
電磁力の原理を利用して金属砲弾を撃ち放つもの。

前脚保護カバーにはこう書かれていた。

『Gatling_Railgun』、と。

そしてその腹部にも何かが書かれている。
垣根はそれに釘付けになった。

『FIVE_over.Modelcase_“RAILGUN”』

一体その文字列が何を意味するのか。

「―――ムカついた」

ファイア
「撃て」

相園の静かで冷徹な声を引き金に鋼の暴風が襲う。
ッッッッッッッ!!!! と、音さえ消えた。


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