過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」3
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/07/18(木) 23:55:38.72 ID:mkb+o6si0
そして今。ここから半径二〇〇メートル以内の範囲で、不可思議な力場の揺らぎを探知した。
何故か系統すら掴めない能力。恋査は見たことのない、謎の力。
恋査は任意の能力者から能力を自在に引き出すことが出来る。
だから、この珍しいであろうよく分からない能力を使用することも出来る。
どうせ一方通行を殺すのだ。
どうせだったらこの能力を使ってみたい。
一度くらい、極めて珍しいだろうこの能力を使ってみてもいいだろう。
ガシャコン!! という音と共に科学的で巨大な花が展開される。
無数の編み棒が常人には耐えられないほどの痛みを伴って、迅速に恋査の体を、その記号を組み替えていく。
この能力者の噴出点としての。そして必要条件を完全に満たす。
そして、その能力が流れ込んできた。
腕に、正確には掌に何かの力が集まっているのが分かる。
どんな能力なのかは分からない。
たとえ何の役にも立たないような力だったとしても、それはそれで構わない。
単純に不可思議なこの能力を「使ってみたい」という欲求を満たしたいだけなのだから。
掌から小さな火球が放たれた。
発火能力? 恋査の中に疑問が生まれる。
おかしい。こんなポピュラーな能力ではなかったはずだ。
放たれた火球は一方通行に直撃し、しかし一方通行を焼くことはなく。かといって『反射』されるわけでもなく。
後ろ後方へと不自然に逸らされ、やがて消滅した。
だがその不可思議な現象について考える余裕はなかった。
否、考えることなど出来なかった。
何故か。突然に、恋査の体がバン!! と内から弾けたからだ。
(こ、れは……っ!?)
人間でたとえれば血管が思い切り破裂したような、そんな感覚。
どうしようもないノイズが全身を駆け抜けていくのを感じる。
至る箇所が再起不能になり、ショートしてしまっている。
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