446: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 13:35:54.96 ID:7T0TV7XF0
暦「とりあえず、なんかご飯でも食べるかぁ」
火憐「お、兄ちゃんの奢りか! 嬉しいな」
暦「何でだよ! って言いたいけど、どうせ火憐ちゃん、お金無いだろ」
447: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 13:36:40.14 ID:7T0TV7XF0
暦「そんだけ大荷物を持っていて、なんで一番大事な物を忘れてるんだ!」
火憐「いやいや、前に財布持ってたらさ。 あの詐欺師野郎に小銭まで全部持って行かれたじゃん。 だから持ち歩かない癖がついちまってるんだよ」
財布の意味ねえな、それ。
448: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 13:37:22.53 ID:7T0TV7XF0
暦「なんだよその期待していない眼差しは! 良いのかい火憐ちゃん、いいんだな?」
火憐「な、何がだ。 兄ちゃんの財布がすっからかんなのは知ってるんだぜ」
僕の強気な態度を不審に思ったのか、後退りをしながら火憐が僕に対して、そう言った。
449: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 13:38:07.33 ID:7T0TV7XF0
参で数えるのやめるんじゃねえよ。 幼稚園児か。
暦「十万円だ、十万円」
火憐「じゅ、十万円……」
450: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 13:38:52.48 ID:7T0TV7XF0
暦「実はこれ、家の生活費をこっそり貰ってきたんだよ」
火憐「うおりゃ!」
瞬間、火憐のローキックが炸裂。 狙ったのか、たまたまなのか、見事に太もものツボに入る。
451: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 13:39:51.93 ID:7T0TV7XF0
つうか、なんて事だ。 これは非常にマズイ。
これからの生活、火憐の暴力に今より更に怯えなければいけないのか。
火憐にとって、不死身体質は良いサンドバック。
452: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 13:40:59.75 ID:7T0TV7XF0
ここで気を付けなければいけない事は、僕が蹲っていると言う事実である。
その為、火憐を見上げる形となっているのだ。
よく、巷では「火憐の方が僕より背が高い」等と言われているが、あれはあれだ。
453: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 13:41:32.32 ID:7T0TV7XF0
火憐「まあまあ、良いじゃねえか。 あたしと兄ちゃんの仲だろ?」
そんな仲、僕は望んでいない。
暦「……言っておくが、火憐ちゃん。 ここで僕に逆らうと言う事は、お前の朝ご飯が無くなるって事なんだぜ。 分かるか?」
454: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 13:42:12.46 ID:7T0TV7XF0
暦「おいおい、考えてもみろよ、火憐ちゃん」
暦「このお金は、確かに僕のでは無い。 それは認めよう」
暦「けどな、元はと言えば生活費だ。 僕や火憐ちゃんや、月火ちゃん。 それに両親のな」
455: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/18(木) 13:42:45.13 ID:7T0TV7XF0
火憐「正義の……役目」
火憐「……そうだな! 兄ちゃん、その通りだ!」
火憐「あたしが間違っていた……兄ちゃんの言う事に間違いはねえんだ」
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