572: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:53:48.63 ID:0P1TubCZ0
暦「火憐ちゃん」
忍野は空気を読んでくれたのか、ただ準備に取り掛かっただけなのか、部屋から姿を消していた。
火憐「なんだ、兄ちゃん」
573: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:54:28.73 ID:0P1TubCZ0
火憐「あたしの所為で、こんな事になってるんだろ? あたしが加害者で、兄ちゃんが被害者で」
火憐「謝るのはあたしの方じゃねえか。 そうだろ、兄ちゃん」
暦「確かに、火憐ちゃんの言う通りかもな」
574: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:54:56.83 ID:0P1TubCZ0
火憐「そんなの、仕方ねえだろ。 兄ちゃんの所為じゃない」
暦「言ったろ。 火憐ちゃんが許してくれても、僕が僕を許せないんだよ」
暦「だから、必ずまた会おうぜ。 火憐ちゃん」
575: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:55:24.15 ID:0P1TubCZ0
火憐「あはは。 格好良いよな、兄ちゃんはさ」
火憐「でも……本音を言うと、やめて欲しい」
暦「何でって、聞いてもいいか」
576: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:55:53.06 ID:0P1TubCZ0
暦「……忍野はそう言ってたけどさ」
暦「終わらないよ。 火憐ちゃん」
暦「お前が死んだら、誰が僕の事を毎朝起こしてくれるんだよ」
577: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:56:23.45 ID:0P1TubCZ0
火憐「は、ははは。 すげえ言葉だな。 僕の為に生きろって」
火憐「……でも、兄ちゃんの命令なら仕方ねえな。 兄ちゃんの命令は絶対だ」
火憐「分かったよ。 兄ちゃん、また会おうぜ」
578: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:57:07.56 ID:0P1TubCZ0
暦「それじゃあ、忍野を呼んで来るよ」
そう言い、僕は部屋の外に出ようとする。
火憐「あ、兄ちゃん」
579: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:57:49.53 ID:0P1TubCZ0
火憐「あのさ。 全部、終わったらさ」
火憐「一日だけ、一緒に寝てくれ」
暦「前にも言ったが、火憐ちゃん。 妹の処女なんていらねえぞ」
580: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:58:17.11 ID:0P1TubCZ0
その言葉を聞き、僕は部屋を出る。
さて、後は忍野と話を付けるだけか。
意外にも、忍野は部屋を出てすぐの所で待っていた。
581: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/19(金) 13:58:45.52 ID:0P1TubCZ0
以上で、第十五話終わりです。
乙ありがとうございます!
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