625: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 17:28:30.70 ID:3uFUiPCu0
おいおい。 まだ、あの木とは大分離れた位置なんだけど、どんだけ範囲が広いんだよ。
忍野「とは言っても、阿良々木くんは素手だから、うまい事あの木の懐に潜り込まなきゃ、勝機は無いよ」
暦「懐に? そこまで行けば勝てるのか?」
626: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 17:28:58.37 ID:3uFUiPCu0
暦「それだけか? なら、思っていたよりも簡単そうだな」
忍野「ははは。 それが大変なんだよ、阿良々木くん」
忍野「忍ちゃんのブレードも無ければ、今の阿良々木くんは殆ど人間だ。 攻撃してくるツタを斬る事も出来なければ、食らいながら無理矢理進む事も難しい」
627: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 17:29:26.14 ID:3uFUiPCu0
忍野「そうだ。 忍ちゃん、ちょっと良いかな」
いつの間にか、忍野は僕の後ろに立っていた。 そして、僕の背中で忍と何やら会話をしている様だ。
さてと。
628: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 17:30:17.35 ID:3uFUiPCu0
ったく、本当に色々と、迷惑を掛けてくれる妹だな。
まあ。 今回に限っては、僕にも責任はあるのだけれど。
つうか、そんな風になる程僕の事を想うとか、お前はヤンデレかよ。
629: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 17:30:44.25 ID:3uFUiPCu0
全部終わらせて、帰ろうぜ、火憐ちゃん。
月火ちゃんも入れて、三人で話そう。
僕の身にあった事。 火憐の身にあった事。
630: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 17:31:11.42 ID:3uFUiPCu0
火憐ちゃんは僕の事を受け入れてくれたし、人間だと言ってくれた。
忍野みたいに、影縫さんみたいに。
月火ちゃんも、多分そうだよな。
631: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 17:31:37.94 ID:3uFUiPCu0
忍野「阿良々木くん、準備は良いかな」
背中から、忍野の声が聞こえてきた。
忍との話は終わったのか、既に忍は僕の影の中へと消えている。
632: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 17:32:34.08 ID:3uFUiPCu0
その言葉を聞き、僕は踏み出す。
踏み出すと言うよりかは、駆け出す。
一歩一歩、火憐に向けて。
633: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 18:03:44.22 ID:3uFUiPCu0
これもまた、忍野のお陰だろうか。 つうか、動きを阻害してこれって、阻害しなかったらどうなるんだよ。
忍「お前様、後ろじゃ!」
突然、影の中から声が聞こえる。
634: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 18:04:36.22 ID:3uFUiPCu0
暦「……っ!」
気付くのが遅れたのもあり、今度は完璧には避けきれない。
一本のツタが、僕の腕を切り裂いた。
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