656: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 22:17:45.65 ID:3uFUiPCu0
暦「てめえ! 忍野!」
殺された。
火憐が、僕の妹が。
657: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 22:18:23.48 ID:3uFUiPCu0
暦「ふざけるな、ふざけるなよ! ぶっ殺してやる、忍野!」
忍「ふん」
いつの間に影から出てきたのか、忍は僕の上まで来ると、自らの腕を引きちぎり、僕に血を浴びせる。
658: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 22:19:23.06 ID:3uFUiPCu0
暦「よくも、よくも火憐ちゃんを!」
また殴る。 何発も何発も何発も。
勢いで殴った所為なのか拳はもう、完全にぐちゃぐちゃになっていた。
659: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 22:19:51.37 ID:3uFUiPCu0
忍「もう良いじゃろ。 我が主様よ」
良い? 良いって、何が?
暦「邪魔するのか、忍」
660: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 22:20:17.55 ID:3uFUiPCu0
いき、ている?
でも、忍野が、火憐を。
忍「おるじゃろ、そこに」
661: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 22:21:19.76 ID:3uFUiPCu0
時間経過。
結論から言えば、火憐は死なずに済んだ。
僕もまだ頭の整理が追いつかないけれど、その事実だけで、充分すぎたのだろう。
662: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 22:21:47.35 ID:3uFUiPCu0
忍野「まあ、無事って程でも無いけどね。 さっきも言った様に」
忍野は僕に殴られた顔を擦りながら、いつもみたいにどこかふざけた様子で、そう言った。
暦「けど、何で忍野は僕を騙したんだ。 四番目の選択は、火憐ちゃんも死ぬって、そう言ってたじゃないか」
663: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 22:22:49.69 ID:3uFUiPCu0
以下、回想。
暦「火憐ちゃんが、生きている?」
僕と忍は、火憐の元まで歩いて行き、見下ろす。 いつも元気が良い、僕の妹を。
664: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 22:23:22.54 ID:3uFUiPCu0
忍野「全く、阿良々木くん。 いくらなんでも殴りすぎだよ。 まあ、無理もないか」
忍野「……そうさ。 忍ちゃんの言うとおり、始めからこれが狙いだった」
忍野「騙したのは悪いと思ってるよ。 だから、その分のはさっき僕をボコボコにした事で、チャラって事にしといてくれ」
665: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 22:23:54.47 ID:3uFUiPCu0
暦「……生きてる、火憐ちゃんは、生きてる」
暦「忍野! じゃあ、どういう事なんだよ。 説明、してくれるよな?」
忍野「はは、勿論」
666: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 22:24:33.74 ID:3uFUiPCu0
忍野「まず、妹ちゃんは生きている。 これは事実だね」
忍野「そして、阿良々木くんを囮として利用したのも事実さ」
忍野「うーん。 どこから説明しようかな」
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