662: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 22:21:47.35 ID:3uFUiPCu0
忍野「まあ、無事って程でも無いけどね。 さっきも言った様に」
忍野は僕に殴られた顔を擦りながら、いつもみたいにどこかふざけた様子で、そう言った。
暦「けど、何で忍野は僕を騙したんだ。 四番目の選択は、火憐ちゃんも死ぬって、そう言ってたじゃないか」
663: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 22:22:49.69 ID:3uFUiPCu0
以下、回想。
暦「火憐ちゃんが、生きている?」
僕と忍は、火憐の元まで歩いて行き、見下ろす。 いつも元気が良い、僕の妹を。
664: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 22:23:22.54 ID:3uFUiPCu0
忍野「全く、阿良々木くん。 いくらなんでも殴りすぎだよ。 まあ、無理もないか」
忍野「……そうさ。 忍ちゃんの言うとおり、始めからこれが狙いだった」
忍野「騙したのは悪いと思ってるよ。 だから、その分のはさっき僕をボコボコにした事で、チャラって事にしといてくれ」
665: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 22:23:54.47 ID:3uFUiPCu0
暦「……生きてる、火憐ちゃんは、生きてる」
暦「忍野! じゃあ、どういう事なんだよ。 説明、してくれるよな?」
忍野「はは、勿論」
666: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 22:24:33.74 ID:3uFUiPCu0
忍野「まず、妹ちゃんは生きている。 これは事実だね」
忍野「そして、阿良々木くんを囮として利用したのも事実さ」
忍野「うーん。 どこから説明しようかな」
667: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 22:25:05.86 ID:3uFUiPCu0
忍野「その時に、忍ちゃんのブレードを借りたのさ。 他にも斬る方法はあったんだけど、これが一番確実だった」
暦「なるほど、それで忍野は心渡を持っていたって訳か」
暦「けど、忍野がやったって言うのは、要は四番目の選択だろ? でも、それが一番楽なんだったら、僕にやらせるべきだったんじゃないか?」
668: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 22:25:37.46 ID:3uFUiPCu0
暦「何故、反対するって思ったんだ?」
忍野「うん。 じゃあ次はそこの説明をしようか」
忍野「僕が言っていた妹ちゃんが死ぬって言うのは、例え話なんだよ」
669: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 22:26:11.19 ID:3uFUiPCu0
忍野「そこまでじゃないさ。 忘れるのは、今回の怪異に関する記憶だけだ」
暦「それって……」
忍野「つまりは、自分が何をしたかとか、阿良々木くんの正体だとか。 そういった事を丸っきり忘れるって事だね」
670: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 22:27:18.54 ID:3uFUiPCu0
そう、だろうか。
僕は、その案に賛成できたのだろうか。
ああ、そうだな。
671: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/21(日) 22:27:50.09 ID:3uFUiPCu0
忍野「ま、そういう理由だよ。 妹ちゃんは今回の事は全部覚えていない。 けど、生きている」
忍野「後遺症なんてのも、無いだろうね」
火憐は、それで良かったのだろうか。
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