859: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/23(火) 15:17:46.87 ID:0GT2MdEX0
何を言おうか。
どう謝ろうか。
とりあえずはやはり、土下座だろうか。
860: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/23(火) 15:18:25.54 ID:0GT2MdEX0
「兄ちゃん、誕生日おめでとう」「お兄ちゃん、誕生日おめでとう」
861: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/23(火) 15:18:53.37 ID:0GT2MdEX0
そう、二人の妹は僕に対して言ったのだから。
暦「へ?」
誕生日? 誰が? 僕が?
862: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/23(火) 15:19:22.86 ID:0GT2MdEX0
火憐「おいおい、兄ちゃん。 まさか自分の誕生日を忘れてたのかよ」
月火「あり得るね。 だってお兄ちゃん、私達の行動を自分の所為だと思っていたみたいだし」
暦「ご、ごめん。 状況が、よく分からない」
863: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/23(火) 15:19:52.10 ID:0GT2MdEX0
月火「だから、今日はお兄ちゃんの誕生日でしょ。 それを祝ってあげようって作戦だったんだよ」
火憐「まあ、基本的には月火ちゃんの作戦だぜ。 あたしと月火ちゃんで、兄ちゃんに冷たくしておけば、勝手に家を出て行くって」
火憐「悪いことしたなぁ。 とは、思ってるけどな」
864: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/23(火) 15:20:19.17 ID:0GT2MdEX0
月火「それで、お兄ちゃんが家を出ている間、こうして準備をしていたって訳だよ!」
確かに、色々な飾り付けがされている。 僕は謝る事ばっかり頭にあって、気付かなかったけれど。
火憐「兄ちゃん、勉強で大変そうだったからな。 友達にもまともに祝って貰え無さそうだし、あたしと月火ちゃんで一肌脱いだんだ」
865: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/23(火) 15:20:48.16 ID:0GT2MdEX0
月火「ほらほら、そんな所にいつまでも居ないで、リビングリビング」
火憐「そうだぜ、兄ちゃん。 あたしと月火ちゃんで、料理も作ったりしたんだからさ」
月火「火憐ちゃん頑張ってたんだよー。 そんな努力を無駄にするお兄ちゃんじゃないよね?」
866: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/23(火) 15:21:26.61 ID:0GT2MdEX0
火憐「んー? あれ、兄ちゃん涙目になってんぞ」
月火「ほんとだ。 感動したの? 可愛いお兄ちゃんめ」
なんて。
867: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/23(火) 15:22:10.49 ID:0GT2MdEX0
こうして、僕の一年間の内の一日が終わった。
なんでも無い、普通の日。
僕すらも覚えていなかった、誕生日。
868: ◆XiAeHcQvXg[saga]
2013/04/23(火) 15:22:43.98 ID:0GT2MdEX0
以上で短編終わりです。
乙ありがとうございます。
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