過去ログ - 【まどか×PSYREN】ほむら「結構よ、指を咥えてそこで見ていなさい。夜科アゲハ」
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279: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/05/15(水) 23:23:05.31 ID:qxkYAYAJo





以下略



280: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/05/15(水) 23:24:08.24 ID:qxkYAYAJo
 今日、さやかちゃんは学校をお休みしました。普段、休む時は前もって私たちに連絡をくれるのに、今日に限
っては何もなしでした。それどころか、学校にも連絡をしていないみたいです。
 私は居ても立ってもいられなくなり、お昼休憩の時間にほむらちゃんとマミさんに相談しました。

 すると、ほむらちゃんもさやかちゃんの様子がおかしいことには気がついていたみたいで、真っ先に「探した方がいいでしょうね」と言ってくれました。その時は時間もあまりなかったので、取りあえず探すことだけを決
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281: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/05/15(水) 23:25:04.61 ID:qxkYAYAJo
「はい!」

 私はさやかちゃんを見つけるために張り切って返事を返しました。

「何かあれば必ず連絡を取り合いましょう?」
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282: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/05/15(水) 23:26:01.66 ID:qxkYAYAJo
「ちょっと待ってろよ。アタシが魔力を探知してみるから」

 杏子ちゃんはそう言って指輪にしていたソウルジェムを元に戻します。
 赤いソウルジェムがパタパタ、と不規則な明滅を繰り返して、次第に規則的に変化していきます。

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283: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/05/15(水) 23:27:01.83 ID:qxkYAYAJo
「いた!」
「さやかちゃん!」

 路地の中央辺りでさやかちゃんの後ろ姿をみつけました。
 私と杏子ちゃんは慌てて走り寄ります。
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284: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/05/15(水) 23:28:10.75 ID:qxkYAYAJo
「心配してる? 笑わせないでよ! いつでも戦う力を持てる立場にいるのにそれを拒んでるあんたにそんなこ
と言う資格があるわけないでしょ!? それとも何?私に代わってあんたがこんな石ころになって戦ってくれる
っていうの?」

 なおも叫びは続きます。もしかしたら言っている本人が一番傷ついているのかもしれません。
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285: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/05/15(水) 23:29:05.68 ID:qxkYAYAJo
 バチンと私は携帯電話を閉じました。
 細かい裏路地をグネグネと移動するさやかちゃんを私たちは追いかけ続けています。多分時間にすれば十分そ
こらなのだと思います。けれど、私にはとても長い時間に感じられました。

「チッ! こんなときに」
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286: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/05/15(水) 23:30:01.65 ID:qxkYAYAJo
 その結界には祈りを捧げるような黒い影の女性と絵にかいたような形をした太陽しかありませんでした。
 そして、さやかちゃんは黒い影のと対峙して笑っていました。
 陰から伸びる魔手がさやかちゃんを捉えます。そして、飛沫が飛び散りました。

「さやかちゃぁん!!」
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287: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/05/15(水) 23:31:07.76 ID:qxkYAYAJo
「やめてよ、もうやめて」

 私の声はもう届かないのかもしれません。

 さやかちゃんの笑いが止むと魔女の結界も姿を消し、私たちは元の路地に戻ってきました。
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288: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/05/15(水) 23:32:06.42 ID:qxkYAYAJo
「嘘だろ!?なんなんだよ、これッ!!」

 ぐったりとしたさやかちゃんの体を抱え、杏子ちゃんは呟きます。

「さやかちゃん?ねぇ、さやかちゃん!」
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