過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「その4!?」
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398: ◆x/rxoIq2T6[saga]
2013/05/07(火) 20:50:36.26 ID:Kdbsbxz/0

日向「とは言っても、考える時間も必要だろ?」

そう言って日向クンは、再び大神さんを指さした。
大神さんは再びこちらに絶望の一撃を繰り出そうと、その破壊の力を溜めている。

日向「お前が真実に辿り着くための時間を…俺が稼ぐ。ただしそう持たないぞ。俺一人でこいつの相手は流石に骨が折れるしな」

日向クンは懐から刀を抜いた。
刀身は雷を帯びたようにバチバチと電気を放っている。
その刀を、大神さんへと──投げた。

大神「──ぬ、ぅ」

大神さんの腹部に深々と突き刺さる雷刀。
刀はしっかりと刺さっている上、雷を帯びているため、抜こうとすれば感電してしまうだろう。
日向クンは大神さんが刀を抜くのに手間取っているのを確認してから…七海ちゃんの元へと向かった。

七海「……ひなた、くん…」

日向「ごめんな…少し、遅くなったな……」

七海「………ありがと…」

七海ちゃんは日向クンの顔を見て、心の底から嬉しそうに笑顔を浮かべながら…涙を流した。
そして緊張の糸が切れたのか、そのままもたれかかる様にして眠ってしまう。

日向「背中の傷が酷いな…罪木、治してやってくれるか?」

日向クンが呼ぶと、罪木さんはいつのまにか日向クンの傍に立っていた。

罪木「はい、大丈夫です。大神さんは大丈夫なんですかぁ?」

日向「ま、時間稼ぎなら大丈夫だ」

日向クンがそう言うと、罪木さんは頷いて、七海ちゃんの背中に手を当てた。
すると罪木さんの周りが淡く発光し、エーテルが空中に満ちている。
あれは多分…七海ちゃんの傷を治すスキル…なんだろうな。
罪木さんが治療を始めたのを確認した日向クンは、再び僕らの方に視線を向けた。

日向「考える為の知恵はお前に授けた。後はそれを使ってお前が真実に辿り着くだけだ」

苗木「……真実」

日向「色々と聞きたいことや話したいことがあるだろう。だけどお前がここを切り抜けられないなら、その話も出来ない。…きっと出来るさ」

霧切「どうして、貴方は真実を知っているのに黙っているのよ」

日向「さっきも言ったが、このゲームをクリアするならこの程度の真実に辿り着けないようじゃ困るんだ」

豚神「だが、そもそもこの真実とは決して手に入れることができないものなんだぞ!?」

日向「誰もそんな事は言ってないだろ?」

豚神「…なんだと?」

日向「いいか。もう一度モノクマの言葉を思い出せよ。確かに真実は相手が認めるか、それと同等のものを自分の目で確かめることが必要だ。…だけどモノクマは真実をぶつけろと言った…これがどういう意味か分かるか?」

霧切「そもそも…私たちが真実を知っていなければ……これは成立しない?」

日向「ああ。だけどモノクマは上手い具合にお前たちを誘導して、その真実から目を逸らさせた。“この真実は絶対に掴むことができない”と錯覚させてな」

豚神「だけど…もしも前提が“真実を知っている”ということなら…!」

日向「ああ。後は推理でもなんでもない。気付くかどうかってことだ」

モノクマ「……」

日向クンの言うとおりだ…どうして……それに気付かなかったんだ!
裏切り者はいる…そして僕達は……それを知って……え?

苗木「ちょ、ちょっと待ってよ。それじゃあ…僕達が裏切り者を知っているってことになるじゃないか!」

日向「ああ。そうだ」

苗木「いや、それはおかしいよ。だってそんな事聞いたことも……」

日向「…そこに気づくか、って事なんだよ」

苗木「……え?」


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