過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「その4!?」
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◆x/rxoIq2T6
[saga]
2013/07/12(金) 00:39:00.46 ID:Ejd7IdjT0
そんなもの、必要ない。
カムクラの力っていうのは、要は人間が無意識に抑え込んでるリミッターを暗示で解除する。
つまり、人を殺すことに躊躇いを覚える…その【躊躇い】を無くすだけだ。
カムクラの才能は今もまだ自分の中に眠っている。
だから、そんな薬に頼ってまで、才能を引き出すつもりはない。
それに、カムクラの力は大きな欠点がある。
躊躇いが無くなり、才能を自由に扱う事が出来る反面、人格は壊れるし、身体の方も壊れていく。
身体の方は才能の力で全てが何とかなるわけじゃない。
現実と繋がっている以上、カムクラの力を使えばどんな影響を受けるかもわからない。
それにこの後に控えている江ノ島との対決を考えると、余計な消耗は出来ない。
カムクラ「……ツマラナイね。ボクを嘗め過ぎだ」
──その声が、横から聞こえてきた。
錠剤のケースから目を離し、視線をカムクラの方へ向ける。
しかし、そこにカムクラの姿はない。
気配、という者は空間に染み付く。
殺しの達人はあえて、気配を染み込ませ、自分の気配を殺しながら行動することによって、そこに居るはずの無い【姿】を錯覚させられる。
日向「う、ぐぁ…っ!」
しまった、と思った時には遅い。
風を切る音が耳の横で鳴り、横合いから脳味噌を揺らされるほどの衝撃を与えられる。
目の前を星がチカチカと光り、平衡感覚がつかめなくなり、立っていられない。
このままでは数秒もせずに意識を失ってしまう……!
歯を食いしばり、足を地につける。
万が一膝が地に着くようなことがあれば、もう気絶は免れない。
とにかく死ぬ気で、意識を保つ。
日向「倒れる、わけに…ぐぁあ!」
いくら踏ん張ったところで、足元を揺るがされれば意味がない。
膝を蹴り抜かれ、がくんと膝を着いてしまう。
何とか足掻こうと腕を振るって逃げようとするが──
カムクラ「往生際が悪い…実にツマラナイ対応だよ」
左腕の関節を極められる。
下手に動かせば使い物にならなくなるだろう。
日向「……んぐっ!」
頭を地面に叩きつけられる。
鼻っ柱が思い切り地面に叩きつけられ、何が起きたのかわからないほどの衝撃が襲う。
カムクラ「今のキミを倒すほどツマラナイものは無いんだよ。意地を張るな」
日向「…や、やめろ…」
カムクラ「……」
カムクラが強引に口を開ける。
力が入らない。
抵抗をしようともがくが、腕の事を考えると派手に暴れる事も出来ない。
日向(いやだ…俺は…俺は──!)
錠剤が喉奥に押し込まれ、鼻を摘みあげられる。
吐きだそうにも、鼻を摘みあげる力が尋常じゃない。下手に動かせば鼻をもぎ取られてしまうのかと錯覚するほどに。
否応無しに、その錠剤を、飲み込んだ…。
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