過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「その4!?」
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◆x/rxoIq2T6
[saga]
2013/07/12(金) 00:53:15.56 ID:Ejd7IdjT0
──絶望。
──絶望絶望絶望絶望絶望。
──絶望絶望絶望絶望絶望絶望絶望絶望絶望絶望絶望絶望絶望絶望絶望絶望絶望絶望絶望絶望。
日向「うああああああああああああっ!!」
脳に流れ込む大量の絶望。
世界の何もかもを破壊したい衝動に駆られる。
だけれど身体が動かない。
日向(そうか…俺の邪魔を誰かがしているのか……)
障害もまた、破壊すればいい。
日向は関節を極められたままの腕を強引に振るい、カムクラの拘束を振りほどく。
その際明らかに何か鳴ってはいけない音がしたが、気にすることもない。痛みなんて感じない。
カムクラ「へえ、あの拘束をバカ力で振りほどくなんて…流石ボクの“元”だけあるね」
日向「う、おおおおおっ!」
日向はそのまま、目の前で笑っているカムクラの顔面に拳を叩き込んだ。
リミットを振り切った日向の拳は、カムクラの顔面に突き刺さり、そのまま吹き飛ばしていく。
カムクラ「ぐっ…」
そのまま倒れる事だけは出来ないとばかりに足に力を込め、尻餅をつくことだけは避けたようだった。
カムクラ「全く…素直に力を使っておけば腕の一本を失わずに済んだ」
日向「……」
そう呟くカムクラの前で、日向は外れてしまった関節を強引に嵌めなおす。
カムクラ「多分、折れている」
日向「余計なお世話だ。今動かせるならそれで十分」
カムクラは、僅かに目を見開く。
確かに錠剤を投与した。
しかし日向は何事も無かったかのように振る舞っている。
カムクラ「どういう事だ……!?」
日向「この程度の絶望で…俺をどうにかできると思うな」
日向は拳を構える。
カムクラは僅かに奥歯を噛み締めるような仕草をした後、同じように拳を構える。
カムクラ「まあいい、このまま殺すだけだ。ツマラナイ、いつも通りの仕事だ」
日向「お前は、カムクライズルか?」
カムクラ「そうだ、カムクライズルだ。お前と同じ、ね」
日向「そうか…なら、俺が越えるべき障害としては悪くないな」
震える手を握りしめ、深く息を吐く。
そう長くは続かない。
左腕がやばいのは分かりきっている。これ以上負傷を避けるためにも、カムクラは迅速に倒さなくてはならない。
日向(こいつは…有害だ)
自分の殺してやりたい過去と同じ、むかつく顔。
日向(俺が越えるべき壁は、こいつだ!)
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