過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「その4!?」
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◆x/rxoIq2T6
[saga]
2013/07/21(日) 21:36:38.49 ID:kNW/cQ9l0
震える手を強引に拳の形に変え、相手の眼前に突き出す。
まるで気の籠もっていないその拳は、いとも容易くかわされる。
踏み込んだ足を軸に半ば強引に腰を捻じ曲げ、拳の軌道を変える。
一撃で仕留める必要はないんだ。
何度も、何度も、同じ動作を繰り返す。
相手が嫌がるような動きを執拗に、絡みつくように、繰り返していく。
この地道な動作が、相手の冷静さを奪い、強引な方法で決着をつけようと焦らせることに繋がる。
例え粘り強く耐えたとしても、弱って諦めが顔をだせばこちらの勝ちだ。
突き詰めた話、喧嘩と言うのはそういうものだ。
相手の嫌な部分、不快な部分を執拗に攻めれば、いずれ膝が落ちる。
だがしかし、その当たり前をこの“コピー”が知らない訳がなく。
むしろ、その当たり前を知っているが故に、相手がわざと作ったであろう“隙”を、罠とも知らずに手を伸ばす。
誘い込まれていることに気付いたときには横っ面に拳が突き刺さっていて、タダで貰うわけにはいかないとこちらも拳を振るう。
気付いてみればそれはクロスカウンターのようになっていて、現実のそれはなんとも気持ち悪いもんだと苦笑いした。
カムクラ「……キミは、嫌なやつだな」
日向「お前には一番言われたくないんだけどな」
カムクラ「自分なんて普段は良く分からないけど、こうして【自分】と対峙するといかに自分が嫌なやつなのかを思い知るよ」
日向「それは同感、だっ!」
予備動作無しのフック。
顎の側面を的確に狙ったそれは、寸前で受け止められる。
それで構わない、この後が本番だ。
日向「っはあ!」
道中、モノクマロボが持っていたナイフを奪っておいた。
背中に仕込んでいたそれを引き抜くき、喉を掻っ捌いてやろうと横凪に振るう。
カムクラ「ツマラナイよ…その程度の仕込み!」
しかしこの攻撃さえも読まれていたのか、同じように隠し持っていたナイフで受け止められてしまう。
十字合わせにされたナイフの刃が金属音を放つ。
このまま鍔迫り合いをしていても仕方ない。
踏み込んだ足を半歩引き寄せると同時に軸足を入れ替える。
そしてカムクラの脇腹を蹴り抜こうとした瞬間、カムクラはそれを察知したのか素早く体勢を入れ替える。
日向(…!!まずい…っ!)
そう思ったときには、自分の脇腹に深々とカムクラの足が突き刺さっていた。
日向「う、ぐっ…」
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