過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「その4!?」
1- 20
851: ◆x/rxoIq2T6[saga]
2013/07/21(日) 22:07:13.26 ID:kNW/cQ9l0


棒立ちの体勢で鞭のようにしなる蹴りが命中すれば、圧迫された内臓が悲鳴を上げる。
あまりの衝撃に喉元まで胃液がせりあがって来る。
だけどここで倒れるわけにはいかない。
安楽を求めて膝を折れば、一気に潰される。

痛みでアドレナリンが過剰に分泌され、全身が熱で爆発しそうだ。
その勢いのまま、苦し紛れでナイフを振るうと、偶然カムクラを切り裂いた。

カムクラ「ぐっ…!」

ナイフや包丁などの凶器に対して後ろに逃げるのは有り得ない。
距離が空いても刺突に切り替えて対処されれば喉を衝かれるからだ。
真っ直ぐ逃げる、足を止める、ナイフの動きを読もうとする、これも間違い。
逃げてしまえば後手に回るし、足を止めれば裂かれる、動きを読んでいても対処が出来なければ意味がない。

多少の攻撃は受ける覚悟で、相手の死角に回りこむことが重要だ。
それが出来ない最悪の状況なら、倒れこむ。
足元って言うのは、背後よりも対処しづらかったりする。
上からナイフを振るうにしても不安定で、蹴りを放とうとしてもその隙に足を切られる。
足を切られてしまえばその後の戦いで不利になることは明白で、だからこそ勝負を捨ててでも距離をとる。

俺はこの理論と同じように倒れこみ、カムクラの足を狙ってナイフを振るう。
しかし俺の考えは読まれていたのか、カムクラは俺から離れていく。

日向「はぁ…はぁっ…」

逆流した胃液が鼻と喉を苛み、いつのまにか流れ出た汗で視界が霞む。
荒い息を何とか抑えながら、カムクラの姿を見失わないように目で追い続ける。

こちらも消費したが、向こうもダメージは残っているはず。
攻めるなら今しかないと一歩踏み出した瞬間、脳内で警告音が鳴る。
今までの経験から危険を察知した俺は、横に転がるようにしてその脅威を避ける。
その数瞬後、乾いた音と共に、横を何かが通り抜けていった。

カムクラ「……」

カムクラの手に握られていたのは、一挺の拳銃。
銃口からは煙が出ていて、ついさっき通り過ぎたものが銃弾であることを如実に物語っている。
こちらがトドメと攻めてくるなら、向こうは防衛と称して銃口を向ける、と言うこと。

当たる、当たらないは置いておいて、拳銃って言うのはそれだけで脅威だ。
それを向けられればとっさに身体は身構え、射撃を警戒する。

日向「…っち」

俺は舌打ちをしながら辺りを見回す。
何か転がっていないか…?
そういう思いで床を探すと、モノクマロボの破片が数個転がっていた。

日向(…やるしかないか)


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/807.22 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice