過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「その4!?」
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867:◇x/rxoIq2T6 [saga]
2013/07/23(火) 13:15:16.00 ID:ZylLiFb/0
曽根崎凪紗(女子10番)は急いで外へ出た。
先ほどの銃声は、何だったのだろう?
海斗…海斗じゃないよね…?

凪紗の前に教室を出た設楽海斗(男子10番)は無事だろうか?

校舎の出口に着いた。
外はまだ暗いが、周りが見えないほどではない。
外はグラウンド、その向こうには校門が見え、その奥には森が広がっているようだ。

まずは、ここから出ないと…

凪紗は周りを見回し、誰もいない事を確認し、一気にグラウンドを駆け抜けた。
ああ、こうやって周りを警戒する自分が情けない。
皆を疑う気などないのに。
しかし、事実戦いは始まっているはずだ。
そうでなければ、銃声など聞こえるはずがない。

 

一気に茂みの中に駆け込んだ。
辺りを見回す。

「海斗…海斗…?」

小さな声で海斗の名を呼んだ。

死んで、ないよね?
嫌だよ、海斗もいなくなっちゃったら、あたしは――

「うわっ!!」

突然腕を掴まれ、凪紗は叫び声を上げた。

「バカ、オレだ」

抑揚の少ない、低い声が聞こえた。
聞き慣れた、落ち着く声。
凪紗はばっと振り向いた。

「か…海斗…無事だったんだね!!」

「まあな」

ぶっきらぼうで、短い言葉。
いつもと変わらない、海斗のままだ。

「銃声…海斗じゃないよね?」

「…いや、違う」

海斗は首を横に振った。

そっか… じゃあ、さっきのは一体…

 

 

「よぉ、ご両人!」

 

突然後ろから声を掛けられ、凪紗と海斗は同時に振り向いた。
自然と、喧嘩の前のように構えてしまう。

当然だろう、この声は、聞き覚えがない。


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