過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「その4!?」
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◇x/rxoIq2T6
[saga]
2013/07/23(火) 13:15:45.59 ID:ZylLiFb/0
「…転校生…」
海斗が低く呟いた。
目の前にいるのは、茶髪に鋭い目、謎の転校生周防悠哉(男子11番)だった。
凪紗の次に出たであろう悠哉に、追いつかれてしまった。
笑顔を浮かべているが、正直言って怖い。
「…武器は?」
凪紗は悠哉には聞こえないように小声で訊いた。
海斗は首を横に振った。
まだ見ていないか、外れ武器かのどちらかだろう。
「そんな険しい顔せんといてぇな」
悠哉がカラカラと笑う。
笑ってはいるが、隙はあまりなさそうだ。
「千尋は、待つか?」
今度は海斗が呟き訊いた。
『海斗クンを見つけたら、すぐにここから離れるんだ、いいね?
オレを待とうだなんて、思っちゃいけないよ?
次は、あの得体の知れない転校生だから、危険だからね』
凪紗は不破千尋(男子17番)の言葉を思い出した。
本当は待っていたい。
しかし、ここで死ぬわけにはいかない。
「海斗、逃げよう…
千尋は大丈夫、絶対会える、あたしは信じてる」
「…そうだな。
あいつは曲者だ、易々とやられはしない」
目の前で悠哉が首をコキッと鳴らした。
「話は終わったんか?
ちょっと色々と訊きたい事が――うわっ!!」
凪紗と海斗は思いっきり地を蹴り、悠哉にまっすぐに突っ込んだ。
海斗が足を振り上げる。
悠哉はすっと屈んでそれを交わす。
「危な――ゲッ!!」
ちょっと甘いよ、転校生!!
手加減した海斗の蹴りは、屈んでもらうための、ただの囮だよ!!
凪紗は、海斗が足を振り上げたと同時に悠哉の懐に潜り込んでいた。
悠哉が屈んでくれれば、小柄な凪紗でも楽に胸倉を掴める
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