過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「その4!?」
↓
1-
覧
板
20
979
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/06(火) 21:43:25.87 ID:D/J1TKXp0
薫は奈都希と顔を見合わせた。
藤馬と穂高は既に聞いているらしく、平然としていた。
「な、何でそんな事わかるの!?」
薫は叫んだ。
千尋はニッと笑った。
「ちょっと落ち着いて考えれば判ることだよ。
あの筋肉男が言ってただろ?
『怪しい行動を起こしても首輪を爆発させる』って」
そんな事言ってたっけ?
薫は首を傾げた。
確かそれらしい説明をしていた時は、栗原佑(男子7番)が死んだショックで話が耳に入っていなかった。
千尋も相当ショックを受けていたはずだ。
それなのに、ちゃんと話を聞いていたとは、やはり凄い。
「おかしいと思わない?この会場のあちこちにカメラが付いているわけじゃない。探してみたけど見つからなかったしね。小型カメラらしき物が首輪についているわけでもない。それっぽい物は確認したけど見当たらないし。だとしたら、今この会話を聞かれている、と思わないかい?」
奈都希は成る程、というように何度も頷いていた。薫は感嘆のあまり声が出なかった。凄い…凄いよちーちゃん!!
「本当かはわからないけど、そうである自信はあるね」
そう言い切る千尋を、薫は眼をぱちくりさせながら見つめた。こんな人と自分が同い年だということが、信じられない。
「で、でも…」奈都希が口を挟んだ。
「そんな事、堂々と言っちゃっていいわけ?今の不破の言葉だって、聞かれてるんでしょ?」
千尋はにっこりと微笑んだ。今までとは違う、冷たい笑顔。薫の背中に、冷たいものが走った。
「これはオレからの挑戦、聞けばいいさ。オレはこのプログラムをぶっ潰す。
でも、まさか今オレの首輪を爆破させるなんて野暮な事しないだろ?子供1人の戯言に弱気になるようなヤツらじゃない。そんな腰抜けなら、オレじゃなくても誰かが潰せるさ。そうだろ、筋肉男とその他諸々の野郎共」
最後の言葉は、明らかに政府に向けて発せられていた。盗聴器を通しての、宣戦布告だ。
「お、おい、不破!!」
「言い過ぎだって、ヤバいって!!」
藤馬と穂高が慌てて千尋の口を塞いだ。
5人(いや、4人だ。千尋は平然としている)の間に緊張が走る。しかし、千尋の首輪には何も変化がない。千尋を除く4人が、ほっと溜息を吐いた。奈都希が千尋をキッと睨んだ。そして、勢いよく千尋の胸倉を掴んだ。
「アンタバカじゃないの!?それで死んだら元も子もないじゃない!!」
「失礼な、オレは天才だよん♪」
「ふざけないで!!」
「ちょっと、ナッちゃんってば!」
薫は慌てて奈都希を千尋から引き離した。奈都希は少し頭に血が上りやすい。
それは、昔から全然変わっていない。
「…で、方法は? オレらも何も聞いてない」
暫くして、穂高が訊いた。千尋は困ったような笑顔を浮かべた。
「それはまだわからないんだけどねぇ…どうしようか?」
「決まってないのにあんなタンカきったの!?」
「ああもうナッちゃん!!」
再び千尋に掴みかかろうとした奈都希を、薫が抑える。奈都希が「離して、1発殴りたい!!」と叫ぶので、薫は藤馬と共に必死に諭した。そんな3人をよそに、千尋は背を向けた。そして、暫くして向き返り、注目、とジェスチャーで伝えた。千尋が輪になっていた5人の中心に紙を置いた。整った文字で、何かが書かれていた。
『なーんて嘘だよ☆ちゃんと方法は決めてある。いくらなんでもそれまで筋肉男たちにバラす義理はないさ。あの学校を、爆発させる。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
1002Res/807.22 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「その4!?」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1365848407/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice