過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「その4!?」
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984:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/06(火) 21:51:30.55 ID:D/J1TKXp0
薫はデイパックをここで初めて開け、中を引っ掻き回した。
そして、リボルバー式拳銃(コルト・ロウマン)を取り出した。
「刑事ドラマで見た事あるねぇ」と千尋が呟いた。

皆がそれぞれ当たりの部類に入るであろう武器を取り出していたが(穂高は微妙だが)、奈都希のデイパックからはボールのような物が出てきた。
説明書によると、相手に投げつけると破裂してインクが付くというペイントボールらしい。
こんな物でクラスメイトにマークを付けてどうしろというのか。

「じゃあ、穂高クンはこれとこれを持って行ってらっしゃい♪
 無理せず、遅くとも次の放送までには帰ってきてよ?」

「オーケイ、じゃあ一っ走り行ってくるかな」

千尋はワルサーPPKとヌンチャクを穂高に手渡した。
銃は護身用、ヌンチャクは窓ガラスなどを割って建物に侵入する用らしい。
受け取った穂高は立ち上がってデパートを出ていった。

「じゃあ、奈都希チャンはこの小さいのを持っておいて」

「うわぁ…何か緊張するなぁ」

奈都希のコルト・ロウマンを持つ手が僅かに震えた。
これの引き金を引くだけで、簡単に人を傷つける事が出来ると考えると怖かった、もちろんそんな事をする気は全くないが。

「残りは奥に置いておくから、万が一の時には…
 まあ、そんな事ない事を祈るけどね、クラスメイトなんだから」

千尋は溜息を吐き、籠を持って奥に置きに行った。
藤馬と薫も立ち上がり、階段の方へ行った。
奈都希も持ち場についた。

 

 

それから数時間、今の所“万が一の時”というのはない。
誰かが来る気配もないので、奈都希は暇だった。
そのため、自然と物思いに耽ってしまう。

 

「なーつきチャン、見張りしてますかー?」

 

突然後ろから千尋の声が聞こえ、奈都希は我に返った。
千尋は買い物に来た主婦のように買い物篭を片手に、笑顔を浮かべていた。

「あのねぇ、見張りがボーっとしてちゃあ意味がないでしょ」

「あ…うん、ごめん…」

注意をされても上の空の奈都希を見かねて、千尋は溜息を吐きながらその場に腰を下ろした。

「別に、出て行きたければ出て行っていいんだよ?」

奈都希は千尋から目を逸らした。
端正な顔立ちの千尋をまじまじと見るのが照れくさいのもあるが、目を合わせていると全てを見透かされそうな気がした。



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