過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「その4!?」
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991:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/06(火) 22:01:45.06 ID:D/J1TKXp0
地図でいうJ=05エリア、相模野原中央公園の中の森林地帯の中でも、銃声は確認できた。 マシンガンの音も、単発の銃声も。
「落ち着いたか?」

堤良樹(男子10番)は、自分の横で木にもたれて座っている幼馴染の土井雫(女子10番)に優しく訊いた。

「う…ん…ありがとう、良樹君…」

勢多翼(男子8番)を殺してしまったショックから狂いかけていた雫が何とかもとの雫に戻った。

『あれは事故だったんだ』

本当は思っていない。 どんなことがあっても人殺しなんてしてはいけないことだし、いつも大人しい雫が人殺しをするなんて考えてもみなかった。
しかし、大人しいからこそ、恐ろしくて殺してしまったのかもしれない。 もしかすると、翼がやる気だったのかもしれない。いずれにしても、ただの推測に過ぎないけれど。
自分が見たのは、矢が刺さって死んでいた翼と、その前で泣いている雫だった。

詳しいことは聞かない。 これ以上記憶を掘り起こすと雫がまた怯えるかもしれないから。

「ねぇ…良樹君…?」

雫が小さい声で言った。

「どうして…あたしなんかと一緒にいてくれるの…?
 あたし、人殺しなのに…」

不安そうに見つめる雫に良樹は優しく微笑んだ。

「幼馴染だから…かな。 お前のことはよく知ってる。
 自分から人殺しをするヤツだとは思わないからな…」

「…そっかぁ…ありがとう…」

雫が微笑み返した。 ゲーム開始後、初めて見た笑顔だった。


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